ロイヤルウィーブ　Royal Weave　　牡　２歳　　※中央競馬　登録抹消

父パドトロワは2歳時からコンスタントに勝ち星を積み重ね、4歳時のスプリンターズSで9番人気の低評価を覆して2着に好走。5歳時にはアイビスサマーダッシュ、キーンランドCと重賞を連勝し、サマースプリントシリーズの王者に。6歳時には函館スプリントSに優勝しています。産駒のデビューは2018年。ジゴロが函館の芝1200mで新馬勝ちしたのが産駒のJRA初勝利で、その後も産駒は芝、ダートを問わずに短距離での勝ち上がりが目立っています。地方では初年度産駒のエムティアンが門別でデビュー連勝を果たし、函館2歳Sに挑戦して4着、地元の交流重賞エーデルワイス賞では3着に好走。その後はJRAに移籍し、芝1200mで2勝を挙げています。また、現4歳のダンシングプリンスは船橋で3連勝を果たしてJRAに復帰し、1勝クラス、2勝クラスを圧勝。ダート短距離の注目株となっています。自身の武器でもあった優れたスピードとパワーを、そのまま産駒に伝える種牡馬と言えそうです。

母系を見ますと、母デザイナーは未勝利でしたが、叔父のアンサーザベルが南関東で8勝を挙げるなど、近親は地方のダートで堅実に走っています。4代母で米G3バーバラフリッチーHの2着馬Avumから広がるファミリーには米G1ドンHなどに優勝し、種牡馬となったStephen Got Evenや、香港のチャンピオンズマイルを2度制したXtensionといったビッグネームが名を連ねており、他にも欧米のG1好走馬や重賞、リステッドレース勝ち馬が多数。優秀な牝系といえます。

本馬は2020年6月28日に函館芝1200mの新馬戦でデビュー。互角のスタートから二の脚もつき4番手で直線を向くと、前を捕らえにいく脚も見せましたが、最後のもうひと伸びを欠くかたちで10頭立ての6着に終わりました。2戦目は矛先を変えて福島のダート1150m戦に出走しましたが、ゲートで立ち遅れるかたちとなり後方を追走。逃げた馬がレコードタイムで勝つ展開で脚を使うことができず、16頭立ての15着に終わっています。3戦目は芝に戻し、新潟の1200m戦に出走。今回もゲートを上手く出ることができずに、最後方の追走となり、着順は18頭立ての16着と冴えませんでしたが、ラスト3ハロンはメンバー中最速の34秒3をマーク。脚を秘めているところを見せました。わずか3戦でのオークション出品となりましたが、まだ2歳馬で今後の可能性を秘めており、経験を積んでいけば変わってくる要素は十分にあるでしょう。初戦ではセンスのいい走りも見せており、課題であるゲートを克服できれば、短距離戦線でいい走りを見せてくれそうです。なお、左前脚に骨瘤が見られますが、大きな問題はなく、レースに支障をきたすものではありません。


※2020年7月12日の競走において、1着馬がレコードタイムであったため、「タイムオーバーによる出走制限」の適用を除外されています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内グロースフィールド（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,800円/日（税抜）です。
8月8日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：本間　茂