マリアブレス　Maria Bless　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父オルフェーヴルは2011年の牡馬クラシック3冠馬。3歳には有馬記念も制して年度代表馬に選出されました。翌年は宝塚記念を勝って秋はフランスに遠征。凱旋門賞では完全に抜け出したところで内にモタれる悪癖を出し、あと一歩で栄冠を逃します。翌年も凱旋門賞に挑み、今度は怪物トレヴの2着と世界一の夢は果たせませんでしたが、ラストランの有馬記念で8馬身差の圧勝を飾り、種牡馬入りを果たしました。初年度産駒のロックディスタウンが札幌2歳S、ラッキーライラックがアルテミスSと阪神JFを制して種牡馬としての価値を高め、翌年にはエポカドーロが皐月賞を制してクラシック初制覇。ラッキーライラックはその後もエリザベス女王杯、大阪杯とタイトルを積み重ねています。他にもサラス(マーメイドS)、シャインガーネット(ファルコンS)、オーソリティー（青葉賞）といった重賞勝ち馬を輩出。現3歳ではギルデッドミラーもNHKマイルCで3着に好走しました。芝の活躍馬がほとんどですが、4月8日の交流重賞、東京スプリントを逃げ切ったジャスティンのように、最近はダートの一流馬も目立っています。

母系を見ますと、母フェアリーブレスはダート1400mで2勝。兄姉も堅実で、3勝を挙げて函館2歳S5着の半兄エクスクライムを筆頭に4頭がJRA、2頭が地方で勝ち上がっています。4代母にあたるRed Comes Upの子孫には活躍馬が多く、アイルランドで重賞2勝を挙げたRedstone Dancerや、UAEダービー2着のElleval、高知の重賞で活躍したマインダンサーなどもこの一族の出身。さらに溯れば、凱旋門賞馬Rainbow Questなども送り出している優秀なファミリーです。

本馬は2020年2月1日に京都ダート1200mの新馬戦でデビュー。3番人気と高い評価を集めました。二の脚が速く、道中で好位まで押し上げると、直線も勢いよく伸びて前との差を詰め、勝ち馬から0秒5差の3着という好内容。上がり3ハロンはメンバー中2番目に速い37秒0をマークしており、現在は3勝を挙げるタイガーインディ(4着)にも先着を果たしています。ただ、2戦目以降は期待に応えることができず、中団で構えながら直線で初戦のような脚が使えていません。前走は佐賀の交流競走に出走しましたが、ややパンチ不足の内容で11頭立ての5着に終わりました。初戦はやや時計がかかる競馬でしたが、2戦目以降は時計の速い決着となっていることも影響しているのかもしれず、まだ経験のない良馬場の力のいるダートで走れれば変わってくる可能性は十分にあるでしょう。少し飼い葉食いが細いところがありますが、減少傾向の馬体が回復し、今後さらなる成長を促すことができれば、チャンスは近づいてくると思われます。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,000円/日（税抜）です。
8月22日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：服部　統祥