セレーネグランツ　Selene Glanz　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父マジェスティックウォリアーは米国で生産、調教され、デビュー2戦目にG1ホープフルSに優勝。しかし、その後は勝ち星に恵まれず、3歳6月で引退、種牡馬入りしました。母Dream SupremeがG12勝の名牝という血統的にも人気を集め、ケンタッキーオークスなどG1を4勝した名牝プリンセスオブシルマーなどを輩出。日本で外国産馬として走った産駒からも、ベストウォーリア（南部杯連覇）、エアアルマス(東海S)などが活躍し、2016年から日本で供用が開始されました。2019年に日本での初年度産駒がデビューし、産駒は短距離戦を中心にコンスタントに勝ち上がっています。

母系を見ますと、いとこのシゲルピンクダイヤは桜花賞2着、秋華賞3着など活躍中。叔父のムーンリットレイクは6勝を挙げオープンでも勝利。叔父のヒュッゲは今年の白百合Sを勝っています。祖母ムーンライトダンスは愛G3インターナショナルSの勝ち馬で、その半兄のGrey Swallowは愛ダービー馬。一族にはイタリアのG1グランクリテリウム勝ちのNight Styleなどがいます。さらに溯れば、香港Cなどに優勝したDesigns On Rome、愛オークス馬で、仏G1オペラ賞にも優勝したカヴァートラヴなどの一流馬も名を連ねており、ファミリーのレベルの高さが分かるでしょう。

本馬は2017年のセレクトセールにおいて1728万円で取り引きされ、2019年10月20日に新潟芝1600mの新馬戦でデビュー。2番人気の支持を集めると、中団からメンバー中3番目の上がりタイムをマークして追い上げ、勝ち馬から0秒3差の5着とまずまずの内容で初戦を終えました。2戦目以降も安定して走れており、3戦目にダートを試してからは2戦連続で3着と好内容の競馬を続け、勝ち上がりは時間の問題かと思われましたが、5戦目に13着と初の大敗を喫すると、その後も2桁着順続き。本来の力を出し切れず、不可解な大敗が続いてしまっています。走りのリズムが悪く、競馬に集中できていない印象で、精神面の問題が大きいのではないでしょうか。本来秘めている能力はこんなものではないはず。新天地で環境が変わり、きっかけさえつかめば、目を見張るような活躍を見せてくれる可能性も十分にあると思います。また、優秀なファミリー出身の牝馬だけに、将来の繁殖牝馬候補としても大きな期待が持てるのではないでしょうか。


※2020年8月15日の競走（17着）にて、3走成績による出走制限（2020年10月15日まで平地競走に出走できない）を受けています。
転入先の競馬場によって、出走申込の受付拒否、能力検査・調教試験を課される場合がありますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内リバティホースナヴィゲイト（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,000円/日（税抜）です。
8月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：林　正道