ランクアップ　Rank Up　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父キズナは2013年の日本ダービー馬。毎日杯、京都新聞杯と連勝して挑んだ大一番で、武豊騎手を背に鮮烈な追い込み勝ちを決めたのは記憶に新しいところです。秋にはフランスに遠征し、初戦のニエル賞では、英ダービー馬のルーラーオブザワールドを破るという快挙を果たしました。凱旋門賞制覇も期待されましたが、怪物トレヴの前に4着という結果に終わっています。古馬になってからは故障にも泣かされ、重賞勝ちは大阪杯のみでしたが、ディープインパクトの後継として大きな期待をかけられて種牡馬入り。現3歳世代が初年度産駒となりますが、ビアンフェ(函館2歳S、葵S)、クリスタルブラック(京成杯)、マルターズディオサ(チューリップ賞)、アブレイズ(フラワーC)、ディープボンド(京都新聞杯)とJRAで続々と重賞ウイナーを輩出。産駒はその期待に応えています。また、キメラヴェリテは北海道2歳優駿に優勝し、若葉Sでも2着と、芝、ダートを問わない活躍を見せており、非常にオールマイティな種牡馬と言えそうです。

母系を見ますと、半兄ジュンヴァルカンは5勝を挙げ、阿蘇Sで3着になるなどオープンクラスでも活躍。母ピンクリップスは1勝止まりでしたが、そのきょうだいには、フローラSを勝ちオークス2着のベッラレイアや、新潟2歳S3着のマルロスといった活躍馬がいます。いとこにはローズS2着のワイルドラズベリーや、6勝を挙げ小倉大賞典2着など重賞でも活躍したカフナなどがおり、プロキオンS2着など活躍中のミッキーワイルドは従甥にあたります。祖母マリスター2は米G1デルマーオークスの2着馬で、一族からは米G1ジャストアゲイムSなどに優勝し、桜花賞、安田記念を制したグランアレグリアの母としてもしられるタピッツフライや、ジャパンCを勝った米国調教馬ゴールデンフェザントなども出ており、非常にハイレベルな牝系です。

本馬は2018年のセレクトセールにおいて2592万円で取り引きされ、2019年7月7日に中京芝2000mの新馬戦でデビュー。のちに京都2歳Sを勝つマイラプソディなどが顔を揃えた一戦で、スローペースの決め手勝負で見劣るかたちとなり10頭立ての8着に終わりました。そこから中1週で挑んだ中京芝1600m戦では、重馬場のなか積極的な競馬を見せ、前からは離されたものの4着に食い込みます。その後は長期の休養を挟み、今年7月の函館芝1800m戦で約1年ぶりに復帰。いったんは先行しましたが、早めに後退するかたちとなり、離れた最下位に大敗してタイムオーバーに。前走は札幌ダート1700mで外枠から先行し、向こう正面でハナに立ちましたが、勝負どころで後続に早めにこられる展開となり、直線は失速。14頭立ての11着に終わっています。気性面が激しく、装鞍所やパドックでもうりさいところを見せるなど消耗の激しいタイプですが、まだキャリアも浅く、これから精神的な成長が期待できるでしょう。長期休養から復帰したここ2走はトモの感じが物足りないところもあったため、そのあたりでも今後の上積みが望めます。ダートで先行できた前走の走りは地方競馬の小回りコースでも生かされるはずで、経験を積んでいけば本来の素質の良さを発揮してくれそうです。


※南関東3競馬場（川崎・船橋・浦和）への特例転入が可能です（大井競馬への転入は不可）。

※三重ホーストレーニングセンター（三重県員弁郡東員町大字長深）に在厩しており、預託料は7,000円/日（税抜）です。
9月5日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有)リーヴァ