グッドストーム　Good Storm　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父パドトロワは2歳時からコンスタントに勝ち星を積み重ね、4歳時のスプリンターズSで9番人気の低評価を覆して2着に好走。5歳時にはアイビスサマーダッシュ、キーンランドCと重賞を連勝し、サマースプリントシリーズの王者に。6歳時には函館スプリントSに優勝しています。産駒のデビューは2018年。ジゴロが函館の芝1200mで新馬勝ちしたのが産駒のJRA初勝利で、その後も産駒は芝、ダートを問わずに短距離での勝ち上がりが目立っています。地方では初年度産駒のエムティアンが門別でデビュー連勝を果たし、函館2歳Sに挑戦して4着、地元の交流重賞エーデルワイス賞では3着に好走。その後はJRAに移籍し、芝1200mで2勝を挙げています。また、現4歳のダンシングプリンスは船橋で3連勝を果たしてJRAに復帰し、1勝クラス、2勝クラスを圧勝。ダート短距離の注目株となっています。自身の武器でもあった優れたスピードとパワーを、そのまま産駒に伝える種牡馬と言えそうです。

母系を見ますと、叔父のカモンスプリングがダートで2勝、祖母のイナズマアマリリスはファンタジーSの勝ち馬です。4代母にあたるイナズマクロスはクイーンSの勝ち馬。さらに溯れば、6代母ミスオリオンの弐からはJRA勢を相手に東京大賞典、帝王賞などを制した南関東の英雄アブクマポーロや、カブトヤマ記念2着のシルクサンライズなど、多彩な活躍馬が出ています。

本馬は2020年1月19日に小倉芝1200mの新馬戦でデビュー。中団からメンバー中3位タイの上がりタイムをマークして追い上げましたが、前も簡単には止まらずに18頭立ての9着に終わりました。それでも着差は0秒7でしたし、決して悲観する内容ではなかったと思います。同舞台の2戦目も18頭立ての10着ながら着差は0秒8と食い下がっており、そのしぶとさは、3戦目以降のダートでより発揮されるようになりました。初ダートの阪神1200m戦で果敢にハナを切るなど先行力を見せ、その後もスピードを生かした競馬で着順をまとめており5着が2度。前走は名古屋の交流競走に出走し、1番人気に支持されましたが、ここはうまく先手を取ることができずに5着に終わっています。多少掛かり気味に走るぶん、しまいが甘くなるところはありますが、スピードと先行力は魅力。前走は慣れない環境で力を発揮できませんでしたが、そうした持ち味は、本来なら地方競馬の小回りコースでこそ生かされるでしょう。即戦力候補と言えそうです。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※グリーンファーム甲南（滋賀県甲賀市甲南町新治）に在厩しており、預託料は10,000円/日（税抜）です。
9月19日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：杉立　健次郎