シエルグリーン　Ciel Green　　牡　２歳　　※中央競馬　登録抹消

父エイシンフラッシュは第77代の日本ダービー馬。古馬になってからはなかなか勝ち切れない競馬が続きましたが、天皇賞・春や有馬記念で2着とトップクラスの活躍を続け、天覧競馬となった5歳秋の天皇賞・秋では、ミルコ・デムーロ騎手を背に2度目のG1制覇を達成しました。6歳になってからも現役を続け、秋には毎日王冠を優勝。国内だけでなく、ドバイワールドCに挑戦して6着、香港のクイーンエリザベス2世Cで3着とレベルの高い走りを見せています。産駒のデビューは2017年。コスモイグナーツがアイビーSを勝ち、いきなりオープン勝ち馬を輩出すると、翌年にはエイムアンドエンドが共同通信杯で3着に好走し父の名を高めます。全体的に芝向きの産駒が多いなか、芝で新馬勝ちしたあとダートに転戦して結果を出しているナンヨーイザヨイのように、ダートで新味を出す産駒も目立ちます。初年度産駒のライトストーリーはJRAから佐賀に移籍して重賞の背振山賞に優勝。園田所属のガミラスジャクソンは笠松のゴールドジュニアに優勝しました。古馬になって本格化気配を示す産駒も多く、さらなる活躍が期待される種牡馬です。

母系を見ますと、母レディーダービーは未勝利でしたが、JRAで11戦して10戦で5着以内という成績。半兄のヴェルデグリーンはオールカマー、AJCCとG2を2勝。半姉ファータグリーンも芝で2勝を挙げ、その他の兄姉は地方のダートでの勝ち上がりが目立ちます。いとこには皐月賞2着のサンリヴァルや、七夕賞3着のヴァンケドミンゴなどがおり、祖母ウメノファイバーはオークス馬という血統。一族からは重賞3勝のウインラディウス、牝馬重賞4勝のミスパンテール、セントライト記念を勝ったサンデーウェルなど、多くの活躍馬が出ており、現在も勢いを感じさせるファミリーです。

本馬は2020年10月25日に東京芝1600mの新馬戦でデビュー。最内枠から無難にスタートを決め、道中は中団馬群の内を追走しました。直線を向いても手応えはありましたが、馬群の中で行き場がなく、最内の狭いスペースに突っ込んだときに内ラチに接触。その直後に馬が躓いて大きくバランスを崩して失速し、17頭立ての15着に終わっています。広いスペースで伸び伸び走れていれば結果も違ったと思いますが、今回に限っては枠順が災いしたというところでしょう。JRAの見舞金の対象になるようなトラブルはなく、レース直後は左前脚の歩様が悪くなりましたが、その後に休ませたことで回復しています。右前の歩様には硬さが見られますが、それはもともとあったもので、レースで躓いたことによる後遺症のようなものは見られません。わずか1戦でのオークション出品となりましたが、血統的な魅力は大きく、これからどんどん力をつけていけるでしょう。パワーがある一族ですし、ダートの適性も十分に秘めていると思われます。
現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内グロースフィールド（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は7,800円/日（税抜）です。
11月14日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：斎藤　光政