グランサム　Grantham　　セン　５歳　　※地方競馬　在籍

父ハーツクライは国内で唯一ディープインパクトに土をつけた有馬記念、ノーステッキで後続を突き放したドバイシーマクラシックと国内外のG1を2勝。種牡馬入り後は日本が誇るトップサイアーの一頭として、ワンアンドオンリー（日本ダービー）やジャスタウェイ（ドバイデューティフリーなどG1・3勝）、リスグラシュー（WSコックスプレイトなどG1・4勝）、スワーヴリチャード（ジャパンC、大阪杯）、シュヴァルグラン（ジャパンC）、Yoshida（ウッドワードSなど米G1・2勝）、ヌーヴォレコルト（オークス）など、世界を舞台に活躍するG1ホースを続々と輩出。現役馬ではサリオス（朝日杯フューチュリティS、毎日王冠）やタイムフライヤー（ホープフルS、エルムS）らが躍動しています。

一方、母系は5代母に名牝Natashkaを持つ名門ファミリー。Duluth（ニッカボッカーH）やReal Courage（ジャイプールS）、Car Gal（CCAオークス3着）を産んだGraceful Galを4代母に持ち、Capote Belle（テストS、バレリーナH2着）やCatapult（エディリードS、デルマーマイルH、BCマイル2着）らもこの一族の出身。母バロネスサッチャーは米重賞を制しており、G1の舞台でも2着3回、3着1回と大活躍。半兄ナイトバロン（船橋重賞・平和賞）、半姉ヒルダ（函館2歳S3着、カンナS4着）ともにポテンシャルの高さを示しています。

本馬は今年5月の第301回サラブレッドオークションで取引。園田競馬で再スタートを切ります。転入緒戦は仕掛けて先行集団に取り付くも流れが忙しく7着に沈みます。短距離だと『帯に短し』3戦目の1700mだと『襷に長し』という印象を受けましたが、迎えた8月の1400m戦。迷いなくハナを主張すると後続を寄せつけず見事逃げ切り勝ちを収めます。
その後も同条件で2勝目を加算しますが、相手関係を精査し重賞タイトルを狙う目的で名古屋の現厩舎へ拠点を移します。前走は行った行ったの展開で勝ち馬にまんまと逃げ切り勝ちを許しますが、スムーズなレースさえできればやれることを証明。今後の活躍を大いに期待していましたが、次走への調整中に故障が判明。残念ながらこのタイミングで手放すことにいたしました。
当面は休養を要しますが、パフォーマンスに影響がなければまだ楽しめるはず。新たなオーナーの下で復活する姿を陰ながら応援いたしております。尚、ノークレム・ノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
前走のゲートを出る際に右前蹄冠部をぶつけ、その1週間後に排膿。少し違和感がある程度の跛行でしたので、ウォーキングマシン運動（最長1時間）を継続しながら、次走のスケジュールおよび調教メニューを立てるところまできていました。歩様は良化を見せてきたものの、完調とまではいかないことから、レントゲン検査を行ったところ、右前蹄骨に骨折が判明。添付の画像をご確認ください。全治6ヵ月の診断を受けましたが、当初はほぼ気付かないレベルでしたから、復帰は早まる可能性もあります。（名古屋競馬・今津博之調教師）


※2019年4月1日（4歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※名古屋競馬弥富トレーニングセンター・今津博之厩舎（愛知県弥富市駒野町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月21日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：橘　勝年