ギラーミン　Guillermin　　セン　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父アポロキングダムは米国産で、外国産馬として日本で走り、戦績としては未勝利、500万下の2勝で終わりましたが、日本では珍しいLemon Drop Kidの直子という血統も評価されて種牡馬入りしました。種付け頭数は決して多くありませんでしたが、初年度からアポロアリーナがJRAで新馬勝ちするなど結果を出し、同じく初年度産駒のアポロマーベリックは中山グランドJ、中山大障害に優勝と障害の頂点に立ちました。その後もカンナSを勝ったアポロスターズなどの活躍馬も送り出し、種付け頭数も徐々に増加。2014年には72頭と交配しています。勝ち鞍は芝よりもダートが多く、短距離から中距離まで幅広く対応。地方競馬の重賞の好走馬も送り出しています。

母系を見ますと、叔父のミトノアミーゴはJRA2勝ののち東海公営に移籍し、重賞でも活躍。祖母シリウストウショウのきょうだいには芝で5勝を挙げオープンまで出世したトウショウパワーズなどがおり、3代母は桜花賞馬シスタートウショウという血統。一族からは短距離重賞5勝を挙げたシーイズトウショウ、北九州記念勝ちのトウショウオリオン、8勝を挙げて重賞でも好走したトウショウカレッジなど、〝トウショウ〟ブランドの一流馬だけでなく、ダービー、ジャパンCなどG1を7勝した名牝ウオッカも出ており、現在も勢いのある名門となっています。

本馬はデビュー前に去勢手術を施され、2018年3月3日に阪神ダート1400mの3歳未勝利戦で初陣を迎えると、好位から運ぶセンスを見せて16頭立ての7着。2戦目の芝は大敗しましたが、ダートに戻した3戦目の阪神1200m戦では7着と改めて砂の適性を示しました。4戦目は金沢の交流競走に出走。3番人気の評価でしたが、ハナを奪うとそのまま後続を突き放し5馬身差で圧勝。初勝利を挙げます。昇級2戦目のダート1800m戦で3着となると、同舞台の次戦で早くも1勝クラスを卒業。2勝クラスに上がってからも安定した先行力を発揮しており、昨年9月のウオッカメモリアルでは0秒6差4着に好走しました。今年に入ってからは障害競走にチャレンジしており、初障害で2着となると、2戦目には早くも未勝利脱出。今後の活躍が期待されましたが、前走後に両前屈腱炎を発症。復帰を待つことなく、今回のオークション出品となりました。
平地でもJRAの2勝クラスで上位争いした脚力は魅力。新天地での実戦復帰までには時間を要しますが、まだそこまでキャリアも多くない5歳馬ですし、もうひと花咲かせる可能性も十分にあるでしょう。
なお現在、両前肢患部に熱感（特に右前）があります。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2020年10月31日に両前屈腱炎を発症。事故見舞金18号（JRAの施設内で発生した屈腱炎により9ヵ月以上出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※2019年11月30日の競走中、心房細動を発症したため「タイムオーバーによる出走制限」の適用を除外されています。

※2017年11月16日（2歳時）に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,000円/日（税抜）です。
11月28日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：永野　雄介