オスソワケ　Osusowake　　牝　２歳　　※中央競馬　登録抹消（未出走）

父モンテロッソは英国でデビューし、その後UAEにトレード。2011年のドバイワールドCではヴィクトワールピサ、トランセンドに続く3着となり、翌年の同レースでリベンジを果たしてG1初制覇を果たしました。2014年から日本で種牡馬入りし、2017年に産駒がデビュー。初年度産駒のラセットがきさらぎ賞3着、トキノパイレーツはJRAで2勝を挙げたのち川崎に移籍し、重賞のスパーキングサマーCに優勝するなど、芝、ダートや距離の長短を問わず、様々なカテゴリーで産駒は活躍しています。また、2年目産駒のリンゾウチャネルは昨年、門別の北斗盃、北海優駿、王冠賞を制し、史上5頭目となるホッカイドウ3冠馬に輝きました。早い時期から活躍し、3歳、古馬になってからも成長を続けるのが特徴的で、今年の中山牝馬Sで2着、マーメイドSで3着となったリュヌルージュや、今年オープン入りしたビリーバーのように、古馬になって本格化気配を示す馬も。わずか1世代の産駒を残したのみで急死した祖父Dubai Millenniumの血を継ぐ種牡馬として貴重な存在と言えるでしょう。

母系を見ますと、母ベストエンジェルは道営で4勝。兄姉は3頭が地方競馬で複数の勝利を挙げています。祖母スルーエンジェルはステイヤーズSとダイヤモンドSを連覇した名ステイヤーのスルーオダイナの全妹という血統で、半姉のスルーズエクセラーも米G1フラワーボールHの勝ち馬です。近親にもハリウッドダービー勝ちのRiver Flyerや、テストS勝ちのVictory Rideといった米国のG1ホースがおり、他にも重賞勝ち馬は多数。4代母BayouもエイコーンS、デラウェアオークスなどを勝った名牝で、ベルモントS、モンマス招待Hなどを勝って種牡馬となったCoastalなども一族に名を連ねています。

本馬は秋になってから美浦の根本厩舎に入厩。9月27日から坂路入りするなど、デビューに向けて乗り込まれてきました。ポリトラックコースで本格的な追い切りも行っており、11月4日の追い切りでは5ハロン68秒前後の時計もマークしています。ただ、追われてからの動きに物足りないようなところがあり、陣営は年内いっぱい行われるJRAの新馬戦で勝ち負けに持ち込むのは難しいと判断。デビュー前のこのタイミングでのオークション出品となりました。
脚元や気性面などに不安はなく、年明けあたりまで乗り込めば良くなってきそうな雰囲気もあります。血統的にも晩成傾向が強いことから、時間をかけて力をつけていくタイプでしょう。即戦力とはならないかもしれませんが、兄姉も地方のダートで結果を出していますし、先々は期待に応えてくれるのではないでしょうか。
なお、現在の馬体重は460kgです。


※井ノ岡トレーニングセンター（茨城県牛久市井ノ岡町）に在厩しており、預託料は6,000円/日（税抜）です。
12月5日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：福田　光博