ナムラマカルー　Namura Makalu　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父スピルバーグは米G1トラヴァーズSなどに優勝したFlower Alleyや、マイルCSなどを勝ったトーセンラーの弟でデビュー前から注目を集め、3歳春にはプリンシパルSを勝ってダービーに駒を進めましたが14着。その後は1年を超す休養に入り、復帰2戦目から3連勝。再び休養を挟み、毎日王冠3着のあと挑んだ天皇賞・秋で、豪快な追い込みを決めてG1初制覇を飾りました。G1、重賞ともにこの1勝に終わりましたが、高いポテンシャルを秘めていたのは間違いなく、血統背景から種牡馬としても期待を集めています。産駒は現4歳世代が初年度で、テンサイドカップがJRAで初勝利。昨年2月には、東京でレッドサーシャが芝1800mの新馬戦を勝ち、産駒の芝初勝利を飾っています。まだ少ないサンプルながら、全体的にはダートのほうが好成績で、地方競馬では川崎のミナミンがデビュー勝ちし、鎌倉記念、ローレル賞で3着。アッカレッツァーレは門別の北斗盃で2着となりました。晩成色が強い血統からも、産駒の本格的な活躍はこれからでしょう。

母系を見ますと、母ナムラミーティアはラベンダー賞を勝ち函館2歳S2着。兄姉は4頭がJRA、1頭が園田で勝ち上がっており、半兄のナムラアッパレはデイリー杯2歳S5着などの実績を残したのち、現在は南関東で活躍しています。祖母ハナコスマイルは笠松で4勝を挙げ、JRAの芝にも挑戦して15番人気で1着。単勝194倍の大波乱を演出しました。そのきょうだいには、4勝を挙げアイビスSD3着のタイキメビウス、NZT3着など芝重賞で活躍し、高知に移籍して11勝を挙げたナムラビッグタイム、北九州記念を勝ったトウカイミステリーなど活躍馬がズラリ。一族には阪急杯3着のドラゴンファング、シルクロードSを勝ったアーバンストリート、根岸S2着のタイキエニグマ、6勝を挙げ米国にも遠征したクロフネミステリーなどが名を連ねるハイレベルなファミリーです。

本馬は2020年9月5日に新潟芝1400mの新馬戦でデビュー。ゲートの出はひと息でしたが、促されてからスピードに乗り、道中はそこまで離されずに馬群の後方を追走。直線で追い出されてからギアが上がる感じはありませんでしたが、しぶとく食い下がっており、平均的な上りタイムもマークし、18頭立ての14着でゴールしました。2戦目からはダートに舞台を移し、2戦目の中山1200m戦は15頭立ての11着。同舞台の3戦目は14着と着順こそ落としましたが、時計そのものは詰めてきました。前走の中京1400m戦は16頭立ての最下位に終わりましたが、スタートダッシュがよく、デビュー以来もっともいい位置で流れに乗れており、着実に成長していることが感じられます。まだまだ全体的に力をつけていく必要はありますが、晩成型のスピルバーグ産駒であることを考えれば、十分な伸びしろを秘めているはず。コンスタントに競馬を使われながら、470kgの馬体を維持しているようにタフさもあり、脚元も丈夫で数を使いながらチャンスをつかんでいくタイプといえるでしょう。長距離輸送も克服しており、環境の変化にも動じることはなさそうです。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,000円/日（税抜）です。
1月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：奈村　睦弘