シンクロニシティ　Synchronicity　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父キングズベストは米国産。英国で走り、デビュー2連勝のあと挑んだG1デューハーストSでは5着に終わりましたが、翌年の英2000ギニーでは、のちにG15連勝を果たすGiant's Causewayに完勝してG1初制覇を飾ります。その後は英ダービーを回避して愛ダービーに向かいましたが、レース中に故障を発生して競走中止。そのまま引退、種牡馬入りとなしました。凱旋門賞馬アーバンシー(Galileo、Sea The Starsらの母)の半弟として血統的な期待も大きく、初年度からProclamation(サセックスS)、Dubai Surprise(リディアテシオ賞)とG1馬を輩出。その後もKing's Apostle(モーリスドゲースト賞)、Creachadoir(ロッキンジS)、Royal Diamond(愛セントレジャー)、Sajjhaa(ドバイデューティフリー)、ワークフォース(英ダービー、凱旋門賞)と続々と活躍馬を送り込みます。日本でも、持ち込み馬として走ったエイシンフラッシュがダービー、天皇賞・秋に優勝。コスモメドウがダイヤモンドSを勝つなど結果を出し、2013年から日本で供用。日本で誕生した産駒は距離の長短を問わず、さまざまな路線で活躍しています。

母系を見ますと、兄姉は2頭が地方競馬で勝ち上がり。伯父のシャドウスケイプは根岸S、クラスターCと重賞2勝を挙げ、母のいとこのトーセンシャナオーはセントライト記念の勝ち馬。祖母シーズグレイスはエリザベス女王杯3着の活躍馬です。4代母ヨドノセンリョウから広がるファミリーには、京都4歳特別勝ちのイブキインターハイ、阪急杯勝ちのセンリョウヤクシャ、新潟記念を勝ったユメノシルシ、安田記念を勝ったショウワモダンといった活躍馬が多数名を連ねています。

本馬は2020年12月20日に阪神芝1400mの新馬戦でデビュー。伸びあがるようなスタートでダッシュがつかず、道中は離れた最後方を追走。最後で差を詰めましたが、1頭かわしただけで18頭立ての17着に終わりました。2戦目はそこから連闘で阪神ダート1800m戦に出走。今回もゲートがあいた瞬間は頭を上げましたが、すぐにダッシュがついて馬群の中で流れに乗って運びました。ペースが上がってからの反応に時間はかかりましたが、直線も馬群の内で脚を使って盛り返し、14頭立ての10着でゴール。砂を被っても怯むようなところはなく、馬群の中で根性を発揮できたのは収穫だったと思います。3戦目となる前走の中京ダート1800m戦ではまともにゲートを出て好位をキープ。馬群の内を進んだぶん、向こう正面で後続が一気にまくってきたときにポジションを上げられず、直線も窮屈な競馬になってしまったぶん16頭立ての14着に終わりましたが、レースぶりには明らかに進境が見られ、学習能力の高さが感じられます。Kingmamboの2×3という強いクロスがあり、やや成長が遅い印象もありますが、そのぶん伸びしろは十分。スタートが上手になったことを考えれば地方競馬の小回りコースにも難なく対応できるでしょう。ダート短距離なども試してみたい条件です。
なお、島上牧場移動直後には左前管の前面に少し違和感があり、熱感もありましたが、現在は熱感、痛みともにありません。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,000円/日（税抜）です。
1月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ＩＲレーシング