チャップマン　Chapman　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父リオンディーズは母がオークス馬シーザリオ、半兄が菊花賞、ジャパンCを勝ったエピファネイアという血統で、京都芝2000mの新馬戦を楽勝して新馬勝ち。2戦目でいきなりG1の朝日杯FSに挑むと、最後方から怒涛の追い込みを決めてエアスピネルを破り、キャリア2戦でG1ホースに輝きました。ただ、3歳初戦の弥生賞ではマカヒキにクビ差敗れて初黒星。続く皐月賞では4位入線も5着に降着となり、日本ダービーでは折り合い面に苦労するところもあって5着に終わっています。この一戦のあと故障を発症し、3歳以降はポテンシャルを発揮しきれないまま引退。種牡馬入りしています。現3歳世代が初年度産駒となり、2歳戦ではJRAで新馬勝ち8頭を含む14頭が勝ち上がり。全体的には芝のスピードタイプが目立ちますが、年明けにはティアップリオンがダート1800mの黒竹賞で2勝目を挙げており、オールラウンダーの雰囲気も漂わせています。

母系を見ますと、半姉ガラシアライツは名古屋で勝ち上がり。叔父のクラシックメタルがJRAのダートで5勝を挙げるなど、母のきょうだいは非常に堅実に走っています。2勝を挙げた祖母ネオクラシックの半兄にはダービー馬フサイチコンコルド、半弟には皐月賞馬アンライバルドがおり、全弟ボーンキングは京成杯に優勝。近親には重賞3勝を挙げたリンカーンや、皐月賞馬ヴィクトリー、函館2歳S勝ちのアンブロワーズ、青葉賞を勝ちダービー3着のアドミラブルなどがおり、昨年の菊花賞でコントレイルに迫る2着となったアリストテレスもこの一族。英オークス、セントレジャーなどを制した名牝Sun Princessを4代母に持ち、非常に質が高く、現在も勢いも十分のファミリーです。

本馬は2020年12月20日に中山ダート1800mの新馬戦でデビュー。4番人気と高い支持を集め、レースでも好スタートから楽にハナを奪うダッシュ力を見せました。ところが3コーナー手前で後続にかわされると、そこからペースが上がらずに後退。直線も盛り返すことはなく、15頭立ての12着に終わりました。2戦目は距離を詰め、中京ダート1400m戦に出走。今度もスタートダッシュは速かったのですが、好位をキープすることができず、向こう正面で徐々に後退。結局、一度もギアが上がらないまま16頭立ての最下位に終わり、タイムオーバーのため1カ月の出走制限を受けています。初戦で人気の一角を占めたように、デビュー前の調教では栗東のCWコースで水準以上の動きを見せていた馬で、ノーザンファームの生産、育成馬であることを考えても、秘めた能力はこんなものではないはず。現時点ではその能力をまるで競馬で出せていませんが、きっかけさえつかんでしまえば、出世街道に乗る可能性は十分にあるでしょう。ここで環境が変わることも、馬が目を覚ますいいきっかけとなるかもしれません。


※JRAでの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（2021年2月16日まで平地競走に出走できない）」を受けています。
　　　2021年1月16日（土）　1回中京5日　2R　3歳未勝利　　ダ1400m（良）
　　　結果16着　　タイム1:31.3（1着馬からのタイム差5.4秒、5着馬からのタイム差4.7秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※イレ込むとゆう癖が見られます。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,000円/日（税抜）です。
1月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：林　正道