ネモスフィレオ　Nemos Phileo　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父バトルプランは米国で走り、G2ニューオリンズHなどに優勝。脚部不安のためわずか6戦で引退しましたが、父がエンパイアメーカー、母FlandersはBCジュヴェナイルフィリーズなどを勝った米国2歳牝馬チャンピオン、半姉SurfsideはG14勝を挙げた米国3歳牝馬チャンピオンという超良血馬で、日本で種牡馬入りしました。サウジアラビアRC、東京スポーツ杯2歳Sを連勝したブレスジャーニーや、アイビスSDを勝ったライオンボスなど、JRAで芝の重賞勝ち馬も輩出していますが、特に活躍が目立つのは地方のダート。南関東で重賞3勝を挙げ、昨年末の東京大賞典で3着になったモジアナフレイバーや、名古屋でデビュー11連勝を飾り、東海ダービーなど重賞6勝のエムエスクイーンなど、数多くの重賞勝ち馬を送り出しています。短距離から中距離まで得意とする距離の幅も広く、息の長い活躍ができる産駒が多いのも特徴です。

母系を見ますと、母トラストネモフィラは川崎で5勝。母のいとこにはファルコンS2着のトシギャングスターや、豪G3MRCクーンジーHを勝った日本産馬Wolfeなどがおり、祖母ビバムールフィユの全姉には4戦無敗で阪神JFを勝ったピースオブワールドがいます。そのいとこには安田記念、ジャックルマロワ賞など国内外でG1を5勝したタイキシャトルがおり、浦和記念を勝つなど交流重賞で活躍したサミットストーンなども同じ一族の出身。コンスタントに大物を送り出す優秀なファミリーです。

本馬は2020年12月20日に中山ダート1800mの新馬戦でデビュー。ゲートの出は普通でしたが、スピードに乗ることができず、道中は促し気味に後方を追走しました。3コーナー手前からステッキが入って懸命に前との差を詰めにかかると、必死に食らいついて15頭立ての10着まで追い上げてゴール。メンバーの平均以上の上がりタイムをマークしており、脚は見せたといえるでしょう。2戦目は同じ舞台の未勝利戦に出走。着順こそ16頭立ての12着と下げましたが、今度はスタートダッシュもまずまずで道中は流れに乗った競馬ができており、走破タイムも初戦から2秒以上詰めており、前進が見られる一戦だったと言えるでしょう。わずか2戦でのオークション出品となりましたが、馬格のある馬で今後も競馬を使いながら良くなっていきそうな雰囲気があります。育成時代は気性的にヤンチャな面もありましたが、トレセン入厩後はそうした面も見せておらず、今後も大きな問題にはならないでしょう。父の産駒が活躍している地方のダートでなら、素質を開花させることができるのではないでしょうか。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※松風馬事センター（茨城県稲敷郡美浦村受領）に在厩しており、預託料は6,000円/日（税抜）です。
1月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ディアレストクラブ(株)