ハンデンディオーネ　Handen Dione　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父トゥザワールドは新馬戦2着のあと4連勝で若駒Sと弥生賞を制覇。1番人気で迎えた皐月賞ではイスラボニータの2着に敗れ、続く日本ダービーは5着。秋の菊花賞は16着と大敗し、クラシックには手が届きませんでしたが、暮れの有馬記念ではジェンティルドンナの2着に好走。改めて能力の高さを示しました。4歳時には豪州へ遠征。その初戦のG1ザ・BMWで2着となりましたが、続くクイーンエリザベスSで12着に敗れ、その後に屈腱炎が判明。引退、種牡馬入りしました。母がエリザベス女王杯勝ち馬トゥザヴィクトリー、半兄に重賞5勝のトゥザグローリーがいる魅力的な血統から馬産地の人気は高く、種付け頭数を増やしています。初年度産駒が3歳となった昨年あたりから勝ち上がりが目立ちはじめ、現3歳世代ではゴールドチャリスが中京2歳Sに優勝。また、高知でデビューしたガンバルンが重賞の黒潮ジュニアチャンピオンシップに優勝。名古屋のビックバレリーナが東海クイーンCに優勝と、地方競馬の重賞での活躍も目立っています。

母系を見ますと、半兄グッドストームは昨秋大井に移籍し、3戦2勝2着1回と今後の活躍が期待される一頭です。叔父のカモンスプリングはJRAのダートで2勝。祖母のイナズマアマリリスはホッカイドウ競馬で2勝を挙げたのちJRAに移籍し、ファンタジーSを勝ち、阪神JF5着と活躍しました。4代母イナズマクロスはクイーンSの勝ち馬。さらに溯れば、東京大賞典や帝王賞、川崎記念などを勝った南関東を代表する名馬アブクマポーロも同じ一族の出身となります。

本馬は2020年7月12日に福島芝1200mの新馬戦でデビュー。好スタートから抜群のダッシュ力でハナを奪い、そのまま先頭をキープして直線を向くと、後続が追い上げてきてからもうひと伸びする粘りを見せて0秒4差の4着でゴールしました。高いスプリント能力を示す内容で、2戦目の新潟芝1200m戦は13着に終わりましたが、初ダートとなった3戦目の新潟1200m戦では2番人気に支持されたほど。結果は9頭立ての8着でしたが、ここでも果敢にハナを奪うスピードを見せました。その後はなかなか成績が上がってきませんが、ゲートセンスに陰りはなく、楽に先行できるスピードを見せています。地方競馬の小回りコースならばそのダッシュ力が大きな武器となるのではないでしょうか。小柄な牝馬ですがデビュー当初から少しずつ体重を増やしており、前走は8kg減でしたが、これは初めての当日輸送が影響したのかもしれません。そういう意味でも、滞在でレースに臨める地方競馬のほうが能力を発揮しやすいでしょう。即戦力候補の一頭と言えそうです。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,000円/日（税抜）です。
1月23日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：坂田　行夫