メイショウイヤサカ　Meisho Iyasaka　　牝　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父クレスコグランドはデビュー4戦目に勝ち上がると、続くムーニーバレーレーシングクラブ賞も勝利。重賞初挑戦となった京都新聞杯では武豊騎手を背にゴール前の接戦を制して一気にタイトルを手にします。3連勝の勢いで臨んだ日本ダービーでも不良馬場のなか長くいい脚を使って追い上げ、3冠馬オルフェーヴルの5着に健闘しました。その後の活躍が期待されましたが、秋初戦に予定していた神戸新聞杯は外傷で出走取消となり、復帰は4歳4月。大阪―ハンブルグC3着から天皇賞・春に向かいましたが、ここは18着と大敗を喫し、続く金鯱賞の5着を最後に引退。近親にマンカッタンカフェ、きょうだいにアプリコットフィズなどがいる血統が評価されて種牡馬入りしました。これまでに血統登録された産駒は7頭のみですが、そのなかから初年度産駒のメイショウオトワがJRAのダートで2勝を挙げています。

母系を見ますと、母メイショウフロリナは川崎で2勝。半兄メイショウカンキは園田で3勝を挙げ、JRAの1勝クラスで3着。半弟メイショウカントレは笠松で3勝を挙げています。母のきょうだいには、障害重賞2勝のランヘランバ、東京ハイジャンプ2着のナリタシャトル、天皇賞・春3着のメイショウドンタクといった多彩な活躍馬がおり、祖母ミスティックライトは英国のリステッドレース勝ち馬Cadeaux Trystの半妹。4代母Majestic Kahalaは米G3ネッティーS勝ち馬で、一族からは欧米の重賞勝ち馬が多数出ています。

本馬は2018年11月3日に京都芝1400mの新馬戦でデビューし、現3勝クラスのトオヤリトセイトから0秒9差の9着。3戦目からダートに転戦し、なかなか成績が上がりませんでしたが、3歳夏の小倉1700m戦では後方からメンバー最速の末脚を繰り出して2着に食い込みました。
結局、勝ち上がることはできずに一旦JRAの登録を抹消し、園田に移籍。移籍初戦はしんがり負けと冴えませんでしたが、環境に慣れるとともに成績も上がり、移籍5戦目のC3二組戦で待望の初勝利を挙げると、続くC2三組戦を7馬身差で圧勝。その後は2着2回のあと、C2一組戦を逃げ切り、計3勝を挙げてJRAの1勝クラスに復帰しました。
ただ、復帰後は金沢の交流競走も含めて3戦しましたが、なかなか着順が上がってこない現状です。前走の中京ダート1900m戦は新人の永島まなみ騎手を背に最後方から直線勝負に賭けましたが、伸び脚を使えずに8頭立ての最下位。中央の1勝クラスだと壁を感じさせる内容のため、再び登録を抹消してオークション出品の運びとなりました。まだ5歳馬でキャリアも20戦と消耗しておらず、実績を残している地方競馬なら、十分に戦力になるでしょう。クレスコグランドの地を引く貴重な存在でもあり、将来は繁殖牝馬としても一考していただければ幸いです。
なお、両前管の内側に骨瘤が出ていますが、痛みや熱感はありません。また、全身に皮膚病も出ています。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
3月20日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：松本　和子