チャーミングセイラ　Charming Sara　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ジャングルポケットは第68代の日本ダービー馬で、秋にはジャパンCでテイエムオペラオーらを一蹴し、日本の3歳馬として初の優勝。この活躍で、2001年のJRA年度代表馬に選出されました。翌年以降は故障や不利に泣いて未勝利に終わりましたが、天皇賞・春でマンハッタンカフェの2着になるなど高い能力を示し、4歳いっぱいで引退、種牡馬入りしています。産駒のデビューは2006年。初年度から無敗で重賞3連勝を果たしたフサイチホウオーなどが登場し、上々の滑り出しを見せます。産駒のG1初制覇は2世代目のトールポピー(阪神JF、オークス)でしたが、古馬になって本格化した初年度産駒から、ジャガーメイル(天皇賞・春)、クィーンスプマンテ(エリザベス女王杯)といったG1馬も誕生。その後もオウケンブルースリ(菊花賞)、トーセンジョーダン(天皇賞・秋)、アヴェンチュラ(秋華賞)といったG1馬を輩出。また、自身は縁がなかったダートでも、アウォーディー(JBCクラシック)、ディアドムス(全日本2歳優駿)といった一流馬を出しており、地方でも金沢の重賞・百万石賞を5度制したジャングルスマイルなどの活躍馬を出しています。

母系を見ますと、母チャーミングマオはJRAの未勝利戦で2着が最高でしたが、伯父ブラインドサイドが芝、ダート問わずに3勝を挙げて準オープンでも連対するなど、そのきょうだいは堅実。いとこで現3歳のジャスティンカフェは新馬勝ちし、アルメリア賞2着と今後の活躍が期待されています。祖母ギミーシェルターは5勝を挙げ、アネモネS2着、スイートピーS2着で桜花賞、オークスにも出走。その全兄には青葉賞、ステイヤーズSを勝ったペインテドブラック。近親には重賞2勝のユールシンギングがいます。3代母オークツリーも福島記念2着の活躍馬で、4代母はオークス馬シャダイアイバー。一族には安田記念、マイルCSを勝ったエアジハードや、短距離重賞2勝のプレシャカフェ、NHK杯2着のガレオン、など多数の活躍馬が出ており、堅実かつハイレベルな牝系となっています。

本馬は2021年1月31日に中京芝2000mの3歳新馬戦でデビュー。内の2番枠から互角のスタートを切り、道中は中団馬群のインを追走しました。馬に囲まれながらも冷静に走れていましたが、開催後半で荒れていた内の馬場を終始走らされたこともあり、直線は息切れ。最下位の14着に終わっています。2戦目の阪神芝1800m戦はそこまでダッシュがつかなかったこともあって、無理せずに道中は後方を追走。向こう正面で馬群から置かれてしまい、盛り返すことなく最下位16着。タイムオーバーのため1カ月の出走制限を受けています。3戦目は目先を変えて金沢ダート1500mの交流競走に出走しましたが、ここも最下位の9着に終わりました。デビュー戦で386kgだった馬体は一戦ごとに減っており、前走時は374kgと牝馬にしても小柄ですが、決してカイ食いが悪いわけではなく、骨格の問題。馬体面はともかく、体力面ではまだ成長の余地を残しており、十分な伸びしろがあるでしょう。初戦の内容は決して悪くなく、これから力をつけてくれば、そうしたセンスの良さがさらに生きてきそうです。また、優秀な牝系の牝馬ですし、将来的には繁殖牝馬としても大きな期待が持てるのではないでしょうか。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※板倉ステーブル（滋賀県東近江市外町）に在厩しており、預託料は12,100円/日（税込）です。
4月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：大林　一彦