アヴァント　Avant　　牡　７歳　　※地方競馬　在籍

父ジャングルポケットは第68代の日本ダービー馬。秋には勇躍ジャパンCに挑戦し古馬テイエムオペラオーをゴール直前で差し切る大殊勲。内国産3歳馬としては初となるＪＣ制覇が高く評価され、同年の年度代表馬に選出されました。また種牡馬としてもジャガーメイル（天皇賞・春、香港ヴァーズ2着、ジャパンC3着）やオウケンブルースリ（菊花賞、ジャパンC2着）、最優秀2歳牝馬トールポピー（オークス、阪神ジュベナイルフィリーズ）、トーセンジョーダン（天皇賞・秋、ジャパンC2着、天皇賞・春2着）など多くのG1馬を輩出。交流G1を制したアウォーディー（JBCクラシック、チャンピオンズC2着）やディアドムス（全日本2歳優駿、北海道2歳優駿）をはじめとして、産駒は全国の地方重賞でも数々の勝利を収めています。

一方、母系はアンバーシャダイ（有馬記念、天皇賞・春）を産んだクリアアンバーを4代母に持ち、近親には最優秀短距離馬サクラバクシンオー（スプリンターズS連覇など重賞5勝）を筆頭に、ミッキードリーム（朝日チャレンジC）やスプリングコート（中山牝馬S3着）、オリオンザジャパン（七夕賞3着）らが存在。おばにアルフォンシーヌ（フラワーC3着)、リビアーモ（府中牝馬S4着、京都牝馬S5着）、おじにバロンドゥフォール（新潟大賞典5着）、いとこに最優秀2歳牡馬アルフレード（朝日杯フューチュリティS、NHKマイルC2着）、フィリアプーラ（フェアリーS）、マグナレガーロ（みやこS5着）と活力に満ち溢れています。

本馬は2歳10月の京都芝2000mでデビュー。ゲートの反応がひと息で後方から進めますが、直線は馬場の内目からジリジリと脚を伸ばし4着でゴール。初戦としては次につながる内容でした。2戦目以降も大崩れせず後の天皇賞（春）2着馬スティッフェリオ相手に差のない競馬をしますが、晩年の私のフォークボール同様今ひとつキレに欠けるため2017年3月よりダートへ活路を求めます。徐々に砂を被る形に慣れてくると、同年8月の小倉にて追い比べを制し待望の初勝利を飾ります。
旧500万クラス昇級後も6戦目で突破、再度同条件に出走できるメリットを活かしコツコツと賞金を獲得すると2020年3月には手応え良く抜け出し通算3勝目をマークします。しかしながら2勝クラスのメンバーが相手となると意図したレース運びが出来ず、同年11月のレースを最後に大井の現厩舎へ移籍します。
移籍後は通用の力を示していましたが、3走前の落馬以降成績が尻すぼみになっているため今回オークション出品を決断致しました。すんなりと流れが落ち着く長めの距離では安定した成績を残しており、年齢的な衰えではないと見ています。中央優勝時はいずれも力で捻じ伏せる強い内容、要は自分の型に嵌まった競馬ができればまだやれて不思議ないでしょう。なお、高知競馬への移籍であればC2クラスに転入予定で、本馬のセールスポイントの一つでしょう。
勝利数以上に入着賞金をもたらしてくれた彼には本当に頭が下がる思いです。これからも息の長い競走生活を送って欲しいと願っています。
尚、ノークレーム・ノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
ここ2戦は疲れがあり本調子になかった様子。一旦リフレッシュ放牧を挟み立て直せば、このままで終わるはずはないと思います。尚、先週のレースで右後肢に軽い外傷を負っています。添付の画像をご確認ください。（大井競馬・中道啓二調教師）


※2021年3月22日の競走中に、発走直後につまずき、騎手が落馬したため競走を中止しています。

※軽度のさく癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※大井競馬場・中道啓二厩舎（東京都品川区勝島）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
5月8日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：佐々木　主浩