トーセンエドワード　Tosen Edward　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父Oasis Dreamは英国で生産、調教された名スプリンター。デビュー3戦目で初勝利を挙げると、G1ミドルパークSに挑戦し、2歳レコードタイムで快勝しました。3歳時も短距離路線を歩み、ジュライC、ナンソープSを連勝。スプリントCで2着に終わったあとは米国に遠征し、BCマイルに挑みましたが、ここは10着に敗れて、そのまま引退、種牡馬入りしています。初年度産駒からムーランドロンシャン賞を勝ったAqlaamや、キングススタンドSを勝ったProhibitといったG1勝ち馬を送り出すと、その後もヴェルメイユ賞やBCターフ牝馬など欧米でG1を6勝した名牝Middayなど10頭以上のG1馬を輩出。短距離、マイルだけでなく、中距離以上での活躍馬も送り出しています。日本ではサンレーンがダートで5勝を挙げてオープンまで出世しました。

母系を見ますと、母ローザデルドバイはイタリアのG3マリオインチーザ賞の勝ち馬。全姉のフォルガはイタリアオークスを勝っており、その他の兄姉もイタリアの重賞、リステッドレースで活躍しています。いとこには仏G1クリテリヨムドサンクルー3着のノッテビアンカやイタリアG3プリミパッシ賞勝ちのYou Better Runといった活躍馬が名を連ね、母のきょうだいも欧州のリステッドレース好走馬が多数。祖母ローザディブレーマはイタリアオークス2着馬という血統です。さらに溯ればミラノ大賞、ローマ賞を制した名牝Orsa Maggioreなども同じ一族。イタリアを中心に欧州でハイレベルな活躍を見せるファミリーです。

本馬は2020年11月28日に東京ダート1600mの新馬戦でデビュー。16頭立ての6番人気の評価を受けました。大外枠でしたがしっかりダッシュもついて、道中は手応えよく中団を追走。ただ、ゴーサインが出されてからなかなかギアが上がらず、流れ込むようなかたちで16頭立ての10着に終わりました。
その後は放牧に出されて立て直し、今年4月に中山の芝2000m戦で約4カ月半ぶりに復帰。ゲート内で一瞬立ち上がるそぶりを見せましたが、互角にスタートを切ってスムーズに中団で流れに乗りました。道中の走りのリズムは悪くありませんでしたが、3コーナーでペースを上げることができずに後退。後方2番手まで下がってしまい、18頭立ての17着に終わっています。3戦目は浦和ダート1400mの交流競走に出走。中団から向こう正面で外を回って追い上げる脚を見せましたが、直線に入ってから脚が上がってしまい、12頭立ての9着に終わっています。
500kg前後と立派な馬格の持ち主ですが、まだキャリアも浅く芯が入っていない感じ。これから数を使いながら馬がしっかりしてくれば、本領を発揮できるようになるのではないでしょうか。芝も使っていますが、走りっぷりからはダート向きの印象も強く、前走もラストは失速しましたが、地方競馬の小回りコースに対応した走りはできていました。まだまだこれから成長期を迎える馬で、先々まで期待が持てる一頭です。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
5月22日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：島川　隆哉