タミルナードゥ　Tamil Nadu　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父アーネストリーは軽快な先行力を武器に芝の中距離で活躍。2歳7月の新馬戦でトールポピーやキャプテントゥーレといった後のG1馬を破って勝利を挙げましたが、故障もあって出世が遅れ、重賞初制覇は4歳暮れの中日新聞杯。ここから一気に本格化し、5歳時は金鯱賞、札幌記念とG2を2勝し、宝塚記念、天皇賞・秋で3着。6歳時の宝塚記念ブエナビスタなどを破って待望のG1初制覇を飾りました。その後7歳いっぱいまで走り、重賞5勝で引退、種牡馬入りしています。2016年に50頭に種付けしたのが最高で、決して産駒数は多くありませんが、JRAでは芝の中距離からダートの短距離まで様々なジャンルで勝利を挙げており、プリカジュールは平地3勝、障害1勝。地方競馬でも多くの産駒が勝ち上がっており、佐賀のたんぽぽ賞を勝ったイロエンピツ、名古屋の湾岸スターC、中京ペガスターCで2着のメタリフェルといった重賞好走馬も出ています。

母カンファーピュアは園田の交流競走で1勝。半姉ベニノマドンナが川崎で3勝を挙げるなど、兄姉は3頭が地方競馬で勝ち上がっています。伯父コアレスカポーテはJRAの短距離戦で2勝。叔母ニャチャンは門別、岩手、南関東で計9勝を挙げ、重賞のスプリングCで3着となるなど、母のきょうだいも活躍しています。3代母マドレーヌズドリームは仏1000ギニー、4代母ラトレーヤントは仏、愛の1000ギニー勝ち馬と筋の通ったファミリーで、一族からは多くの重賞勝ち馬、種牡馬が出ている名門です。

本馬は2020年6月27日に函館芝1200mの新馬戦でデビューし、後方のまま伸びきれずに最下位の11着。距離を延ばした2戦目の福島芝1800m戦では前につける脚を見せましたが、早めに後退する格好となり最下位16着に終わりました。
その後は半年以上の休養を挟み、年明けの東京ダート1400m戦で復帰しました。馬体重は14kg増と成長した姿を見せ、スタートダッシュよく中団を追走。道中の行っぷりもよく、直線で前を馬が横切り、驚くような場面がありましたが、その後も怯まずに伸びて16頭立ての9着でゴール。休み明けで初ダートだったことを考えれば、決して悪い内容ではありませんでした。
その後、芝の2戦はもうひとつでしたが、ダート2戦目となった2走前の東京1300m戦では、周りの馬が速く後方の位置取りとなったものの、勝負どころで追い上げる脚を見せ、直線も馬群の中で脚を使う内容。ラストはやや伸びを欠いて16頭立ての12着でしたが、改めて砂の適性を感じさせる走りでした。前走の東京芝1600m戦ではこれまでにない好スタートを決めて好位で立ち回る競馬。上がりの速い決着となったぶん、18頭立ての17着と奮いませんでしたが、レース内容には見るべきものがありました。
これまでのレースぶりからも、芝のスピード勝負よりもダート向きなのは明らかで、前走のようなレースができれば、地方競馬の小回りコースにも十分に対応できるでしょう。牝馬にしては馬格もあり、そのぶん今後の伸びしろにも期待が持てます。一族も地方競馬で活躍しており、新天地での走りが楽しみな一頭です。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
6月5日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有)ミルファーム