タッシーベリンダ　Tasshi Belinda　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ダイワメジャーはダートで初勝利を挙げ、スプリングS3着から皐月賞に駒を進めると、10番人気の低評価を覆して快勝。クラシック本番で芝初勝利を挙げました。その後もコンスタントに重賞タイトルを積み重ね、5歳秋には毎日王冠、天皇賞・秋、マイルCSと3連勝。翌年には安田記念、マイルCSを制しました。前々から押し切る持久力を生かした競馬を得意とし、瞬発力勝負が得意な他のサンデーレイレンス産駒とは一線を画した一流馬で、種牡馬としても、その特徴をよく産駒に伝えています。初年度からNHKマイルCの覇者カレンブラックヒルを出し、その後もコパノリチャード(高松宮記念)、メジャーエンブレム(阪神JF、NHKマイルC)、レーヌミノル(桜花賞)とG1馬を輩出。アドマイヤマーズ（NHKマイルC、香港マイル）、レシステンシア（阪神JF）の活躍も記憶に新しいところです。また、ダートでもブルドッグボス(JBCスプリント)、ノーヴァレンダ(全日本2歳優駿)といった交流G1馬を出しており、リーディングサイアーランキングも常にトップテン入りする大種牡馬です。

母系を見ますと、母プリンセスカナは門別、南関東などで計7勝。半兄のカルロスミノルはJRAのダートで2勝を挙げています。叔父にJRA1勝ののち、佐賀で重賞の如月賞を勝ったアラートミノルがいるなど、母のきょうだいも堅実。祖母ヒカルトクタイセイはJRAのダートで3勝、3代母ヒカルイットウセイは4勝を挙げました。4代母コクサイトップの半兄には菊花賞馬コクサイプリンスがおり、古くから日本で活躍馬を輩出してきた一族。地方競馬でも多くの勝ち星を挙げてきたファミリーでもあります。

本馬は2020年11月8日に阪神ダート1200mの新馬戦でデビュー。3番人気と高い評価を受け、好スタートから先行争いに加わりましたが、頭を上げてポジションを下げるような場面もあって11頭立ての8着に終わりました。同舞台の2戦目はゲートのタイミングが合わず後方からの競馬となり15頭立ての11着に終わっています。
変わり身を見せたのが3戦目の阪神ダート1400m戦で、好スタートからダッシュもつき、道中は3、4番手の内めを追走。直線は内ラチ沿いの狭いスペースが前の馬をかわすなど、しぶとく脚を使い、一旦は単独2番手に上がるなど見せ場十分の内容で0秒7差の6着に踏ん張りました。
その後は小倉に遠征して芝1200mを3戦。ダートほど行き脚はつかなかったものの、中団からメンバー上位の上がりタイムで追い上げる競馬を続け、着差的にそれほど差のない走りを見せました。ただ、2走前の中京芝1400m戦は伸びきれずに18頭立ての10着。前走は金沢に遠征してダート1500mの交流競走に出走し4着でしたが、上位3頭は全てJRA所属馬です。
前走は走り切れていない印象もありますが、ダイワメジャー産駒らしいいいスピードを秘めた馬で、追い切りの動きからも能力の高さを感じさせます。ゲートは少し不安定なところがありますが、以前のように変にイレ込んでしまうようなところは徐々に解消されており、メンタル面も成長してきました。馬格のある牝馬でパワーも十分に秘めており、地方競馬の深い砂も苦にしないでしょう。慣れてくればチャンスをつかむまでに時間はかからないと思われますし、さらに上のクラスでも期待できるのではないでしょうか。将来的には繁殖牝馬としても価値がある血統馬です。
なお、脚元に皮膚病が出ています。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
6月19日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：吉岡　輝美