スワーヴカエサル　Suave Caesar　　牡　４歳　　※地方競馬　在籍

父ハーツクライは国内で唯一ディープインパクトに土をつけた有馬記念、ノーステッキで後続を突き放したドバイシーマクラシックと国内外のG1を2勝。種牡馬入り後は日本が誇るトップサイアーの一頭として、ワンアンドオンリー（日本ダービー）やジャスタウェイ（ドバイデューティフリーなどG1・3勝）、リスグラシュー（WSコックスプレイトなどG1・4勝）、スワーヴリチャード（ジャパンC、大阪杯）、シュヴァルグラン（ジャパンC）、Yoshida（ウッドワードSなど米G1・2勝）、ヌーヴォレコルト（オークス）など、世界を舞台に活躍するG1ホースを続々と輩出。現役馬ではサリオス（朝日杯フューチュリティS、毎日王冠）やタイムフライヤー（ホープフルS、エルムS）、ヒシイグアス（中山記念、中山金杯）、マイスタイル（函館記念、日本ダービー4着）らが躍動しています。

一方、母系は南米で大成功を収めた優秀かつ貴重な血脈。曾祖母Bikini Atol（ルイズナザレノアサンプカウン大賞、1月25日大賞など伯重賞4勝）、祖母Jus Agendi（ジョゼGノゲイラ大賞、クリアカンナショナル大賞など伯G1・3勝）、母フーハイナ（サンイシドロ2歳牝馬大賞、CEジュヴェナイルフィリーズなど亜G1・3勝）と世代を重ねるごとに確かな発展を遂げており、おじJogral（亜G2ブエノスアイレス州賞）、Jamaican Hunter（亜G2エンサヨ賞3着）、おばJoying（亜G1サンイシドロ2歳牝馬大賞3着）も結果を残しています。
また、ハーツクライ×ヨハネスブルグの配合からは、中央のダートで2連勝を飾り、その後に園田でも2勝を挙げたグランサムが出ています。

17年セレクトセール当歳部門で1億7280万円で取引された本馬は、3歳4月の東京芝1800mでデビュー。経験馬相手ということもありスタートはやや分が悪かったものの、内ラチ沿いをそつなく立ち回り5着でゴール。まだ余裕残しの造りで次に期待を抱かせる内容でした。2戦目はゲートの反応が良化し、不利な外枠からじんわりとポジションを押し上げます。4コーナーを大外から勢い良く回し直線へ向かうと一瞬突き抜けそうなシーンがありましたが、ラストは脚色が鈍り3着。完全に目処を立てたように思えましたが、未勝利戦が組まれているうちに勝ち上がることが出来ず、本年1月の小倉より格上挑戦を試みます。
しかしながら、ここでも結果を得られず園田の現厩舎で再出発を図ることに。初ダートに加え1400mという明らかに不向きな舞台設定でしたが、早めに仕掛ける競馬で2・3・2・2着。初勝利は目前ですが、所有頭数の整理をする関係もありサラブレッドオークションへ出品する運びとなりました。

性能の高さは疑いようがありませんが、トビが大きく大型馬特有の緩さがある現状。一本芯が入ってくれば覚醒して不思議ない馬だと見ています。コーナーが比較的緩やかで距離のバリエーションが豊富な地区への移籍が叶えば、更に高いパフォーマンスを発揮できるようになるのではないでしょうか。まだ伸びシロが望める4歳馬、これからも息の長い活躍を期待しています。
尚、右トモ球節内側に古傷からきたものと思われる腫れがあります。また、両トモに皮膚病が出ています。ノークレーム・ノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
馬っぷりは抜けていますが、まだトモが甘く器用さに欠ける走り。1400mでもそれなりに対応していますが、長い距離の方が流れに乗り易いと思います。尚、日によっては右前球節部に多少熱感があります。（園田競馬西脇・松浦聡志調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
6月19日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム