アウリイ　Aulii　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父シニスターミニスターは米国で生産、調教され、3歳時のブルーグラスSで後続を12馬身以上も突き放す圧勝でG1初制覇。続くケンタッキーダービーでも期待を集めましたが、ここは16着と大敗を喫し、その後も白星を挙げられないまま4歳で引退し、日本で種牡馬入りしました。産駒の活躍は圧倒的にダートに偏っており、重賞6勝を挙げフェブラリーS2着のインカンテーションや、プロキオンS勝ちのキングズガードといった一流馬を輩出。2019年のJBCレディスクラシックでは、ヤマニンアンプリメとゴールドクイーンがワンツーを決め、産駒のG1初制覇も果たしました。地方でも毎年のように重賞勝ち馬を送り出しており、名古屋でデビュー10連勝を果たすなど、重賞9勝のサムライドライブなどが活躍。短距離から中距離まで幅広い距離で結果を残しています。

母系を見ますと、母アグネスバラードは芝1200mで1勝。半兄アグネスキズナも芝の短距離で3勝を挙げるなど、兄姉は4頭がJRAで勝ち上がっています。祖母アグネスルミエールは、チューリップ賞を勝ちオークス、エリザベス女王杯3着のアグネスパレードの全妹にあたり、3代母アグネスシャレードは桜花賞馬アグネスフローラの半姉。4代母はオークス馬のアグネスレディーで、一族にはダービー馬アグネスフライト、皐月賞馬アグネスタキオンなどがいる優秀な牝系です。

本馬は2019年の北海道セプテンバーセールの出身で、落札価格は734万円。2020年10月11日に新潟ダート1200mの新馬戦でデビューしました。大外枠でしたが互角のスタートから中団につけ、道中は馬群の内に入れて追走。砂を被っても問題はなく、直線もしぶとく脚を使って15頭立ての9着でゴールしました。
2戦目の東京ダート1400m戦では直線で伸びを欠いて16頭立ての14着に終わりましたが、4コーナーで斜行した馬の影響を受けたこともあり、仕方のない部分もあるでしょう。このときはタイムオーバーの適用も除外されています。
ただ、4カ月ほど休ませて立て直したあとも、思ったように着順が上がってこない現状。距離を延ばした2走前の中山ダート1800m戦では思い切ってハナを切りましたが、勝負どころで失速してしまい14頭立ての13着。前走の東京ダート1400m戦では好スタートから中団につけましたが、道中の手応えに余裕がなく、直線も伸びを欠いて16頭立ての13着に終わっています。デビュー戦で5番人気と上位の評価を受けたように、調教の内容は悪くなく、一定以上のスピード能力も示している馬で、これから体力がついてくれば、ラストの粘りや伸び脚も増してくるでしょう。

なお、脚元に異常はありませんが、速歩のときに左後肢の歩様が鶏跛のようになります。慢性的に良くはありませんが、2歳時からそうしたところは見られており、乗っていて気になるようなところはありませんし、調整は問題なく進められると思います。また、少しのことで驚いてテンションが上がるところがあります。

ジワジワと力をつけるシニスターミニスター産駒で今後の伸びしろに期待が持てるだけでなく、3代続けてクラシックホースを送り出した名牝系の出身ということを考えれば、将来的には繁殖牝馬としても大きな期待が持てるでしょう。ノークレーム・ノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。


※2020年11月23日の競走中、4コーナーで他の馬の影響を受けたため、「タイムオーバーによる出走制限」の適用を除外されています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
6月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)磯波勇Ｆ