トーセンダーウィン　Tosen Darwin　　牡　３歳　　※地方競馬　在籍

父トーセンファントムはデビュー2連勝を飾り、東京スポーツ杯2歳Sではアタマ差の2着。続く朝日杯フューチュリティSで脚部を痛め、僅か4戦で引退を余儀なくされましたが、その資質は種牡馬として開花し、マシェリガールがクローバー賞に勝ち、兵庫ジュニアグランプリで4着、ブレイブスマッシュ（サウジアラビアロイヤルC、ファルコンS2着）が豪州移籍後にMRCフュチュリティS、MVRCマニカトSとG1を2勝。他にもハレルヤボーイ（ADホリンデイルS3着、東京スポーツ杯2歳S5着）、中央4勝トーセンラムセス、中央で2連勝したブルーノジュネス、3戦全勝で今年の東京ダービーに駒を進めたトーセンクロード、名古屋2勝、南関東で7連勝を含む12勝を挙げているリライアブルアミなど、数少ない産駒の中からキラリと光る逸材が誕生しています。

一方、母系を見ますと、半兄スターオービットは東京の芝マイル戦で1勝。半姉トーセンスピネルは笠松、佐賀で計6勝、全兄トーセンコパンは先月15日に金沢で4勝目を挙げています。おばのアイアムルビーは新馬勝ちを含む中央4勝を挙げ、紅梅S2着、エルフィンS3着と活躍。おじのトーセンマイティ（西湖特別）、オメガドラクロワも中央4勝と一族は堅実に走っています。祖母カチバは米国で10勝を挙げ、G2バーバラフリッチーHなどに優勝。近親には米G2レインズエンドSを制したSinister Gなども名を連ねています。

本馬は昨年5月の大井・2歳新馬（ダ1200m）でデビューし、ここまで20戦を消化。昨年7月の浦和・新星特別では、勝ったランリョウオー（Jpn1・全日本2歳優駿2着）から1馬身半差の2着に好走したほか、南関東三冠の第一戦・羽田盃にも駒を進めたほどの実力の持ち主です。戦績を見ればお分かりいただけるように、20戦中14戦で掲示板に載っている堅実派で、11戦で上がり3ハロンタイム1～3位をマークするなど、終いの脚に定評があるタイプでもあります。3着以内の経験がある距離も1200、1400、1500、1800mと多彩で、大井、船橋、川崎、浦和の南関東4競馬場への出走経験はもちろん、昨年9月には盛岡のジュニアグランプリ（芝1600m）にも遠征。この時期の3歳馬としては非常に多くの経験を積んでいることは、今後の大きな武器となるかもしれません。それから使い込んでも大きく馬体を減らしたことはなく、常に470㎏台から480kg台の間でレースを使えていた点も特筆すべきポイントです。今後もコンスタントに出走してくれるのではないでしょうか。これまでは相手が強いケースが多かったですが、7月からはB3クラスに格付けされ、条件もだいぶ楽になります。新たなオーナー様の下、即戦力として活躍してくれることを願っております。

【本馬についての現状説明】
ここ3戦は残念な結果に終わってしまいましたが、三冠レースの羽田盃、オープンの若竹賞、JRA交流競走のファンシーサドル特別と、いずれも条件や相手関係が厳しかっただけです。でも、この時期に強い相手と競馬ができた経験は今後に活きてくると思いますし、7月から入るB3クラスであれば、間違いなく勝ち負けできる能力の持ち主です。特に悪癖などはありませんが、しいて挙げれば、大井では内にササり気味で、左回りコースでは外に張るところが見られるぐらいでしょうか。良くも悪くも相手なりに走るタイプで、勝たせてあげることができませんでしたが、今後は条件次第で待望の初勝利も挙げられると思います。（大井競馬・高野毅調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
7月3日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：島川　隆哉