ハクシンアカイバラ　Hakushin Akaibara　　牝　３歳　　※地方競馬　在籍

父ベルシャザールは日本ダービーでオルフェーヴルの3着。ダート転向後はOP・重賞・ジャパンCダートと3連勝を飾り、最優秀ダートホースに輝きました。2018年にデビューを迎えた産駒の傾向からしても、やはりダート適性に優れている（ファーストシーズンダートサイアー2位）ようで、セカンドクロップにあたるグランコージー（ダイヤモンドCなど岩手重賞3勝）、エキサイター（園田・兵庫若駒賞）、ネーロルチェンテ（門別・ブロッサムC）、ピアノマン（盛岡・やまびこ賞）、サードクロップにあたるシェナキング（園田・菊水賞）が次々に地方重賞を完勝。中央ではファーストクロップにあたるシャイニーロック（小豆島特別）やソルトイブキ（濃尾特別）が準OP馬として支持を集めています。

一方、母系を見ますと、母ルトルヴェールの半姉にフラワーC3着のアルフォンシーヌや、芝のマイル前後で6勝を挙げたリビアーモがおり、5勝を挙げた祖母ラトラヴィアータはスプリンターズSを連覇した名スプリンター・サクラバクシンオーの全妹という血統。その孫には朝日杯FSを勝ったアルフレードや、一昨年のフェアリーS勝ち馬フィリアプーラがいます。また、曾祖母サクラハゴロモの全兄には有馬記念、天皇賞・春を勝ったアンバーシャダイが、近親には阪神3歳Sなどを勝ったイブキマイカグラなどがおり、母系の質の高さは言うまでもありません。1970年代から現在に至るまで、日本競馬に強い影響力を与えている名門で、一族のアンバーシャダイやサクラバクシンオーが種牡馬や母の父として大成功していることからも、遺伝力の強さと優秀さを感じさせます。

本馬は2歳5月の門別ダート1100mでデビュー。中団から徐々に差を詰めますが上位2頭には大きく離され5着でゴール。もう少し行き脚がつくようになれば変わってきそうな雰囲気がありましたが、距離を2ハロン延長した5戦目は発馬で躓きながらも2番手をガッチリとキープ。早めに逃げ馬を捉えにかかり直線も激しい叩き合いとなりましたが、僅かに凌ぎ切り待望の初勝利を飾ります。
渋太さを印象付けた一戦ででしたが、ホッカイドウ競馬シーズン終了を機に浦和の現厩舎へ移籍します。緒戦は勝負処から懸命にムチを振るい直線は一旦先頭に踊り出ますが、勝ち馬の強襲に遭いゴール寸前で涙を飲みます。その後は格付けが上がってくると善戦止まり。メンバーが弱化した3走前は2着と好走しますが、所有頭数の整理をする関係で今回サラブレッドオークションへ出品する運びとなりました。
成績が示す通りで要は相手関係ひとつ。組み合わせが楽になる地区への移籍が叶えばもっとやれて不思議ないでしょう。長くいい脚を使えるタイプで渋太さが身上の馬ですから、これかも息の長い活躍を期待したいものです。
尚、ノークレーム・ノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
前走後からの中間のキャンターがぎこちなく、上がりの歩様もゴトゴトしています。念のためレントゲン検査を実施しましたが、異常は認められませんでした。昨年5月にデビューしてから丸々1年以上コンスタントにレースを使ってきましたから、疲労が蓄積しているのかもしれません。まだ3歳ですし、リフレッシュ休養を挟んであげれば成績が向上してくる可能性があるででしょう。なお、気性の難しいところがあり、調教中にピタッと止まってしまうことがあります。（浦和競馬・薮口一麻調教師）


※2020年7月16日の競走（門別・2歳未勝利）にて、競走能力が十分でなかったため、14日間の番組除外の制裁を受けています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
7月10日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：新井原　博