バービーボーイ　Babi Boy　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父バトルプランは米国で走り、G2ニューオリンズHなどに優勝。脚部不安のためわずか6戦で引退しましたが、父がエンパイアメーカー、母FlandersはBCジュヴェナイルフィリーズなどを勝った米国2歳牝馬チャンピオン、半姉SurfsideはG14勝を挙げた米国3歳牝馬チャンピオンという超良血馬で、日本で種牡馬入りしました。サウジアラビアRC、東京スポーツ杯2歳Sを連勝したブレスジャーニーや、アイビスSDを勝ったライオンボスなど、JRAで芝の重賞勝ち馬も輩出していますが、特に活躍が目立つのは地方のダート。南関東で重賞3勝を挙げ、東京大賞典で3着になったモジアナフレイバーや、名古屋でデビュー11連勝を飾り、東海ダービーなど重賞6勝のエムエスクイーンなど、数多くの重賞勝ち馬を送り出しています。短距離から中距離まで得意とする距離の幅も広く、息の長い活躍ができる産駒が多いのも特徴です。

母系を見ますと、母テールドラヴェリテは0勝でしたが、笠松や門別で2着、3着が4度ずつありました。半姉タッシールフィーナは船橋で新馬勝ちしたのち、名古屋で2勝。いとこには今年の兵庫チャンピオンシップ、関東オークスで3着のランスオブアースがいます。祖母シビサーバは英国で1勝。3代母Dancing Mirageは米国の重賞好走馬で、日本で走り、朝日チャレンジC3着など重賞でも活躍したトゥルーサーパスの母にもあたります。近親には米G2ポカホンタスSを勝ったCristina's Journeyなどがおり、さらに溯ればドバイゴールデンシャヒーン勝ちのKinsale Kingなども同じ一族の出身。米国を中心に、多くの活躍馬を送り出すファミリーです。

本馬は2019年北海道セプテンバーセールの出身で、落札価格は421万円。2021年4月18日に新潟ダート1800mの3歳未勝利戦でデビューしました。経験馬相手の競馬のペースについていけない感じで、道中は促し気味に最後方を追走。3コーナーでは前からだいぶ離されてしまい、直線では競走を中止した馬のあおりも受けて伸びを欠いてしまいました。15頭立ての13着でゴールし、タイムオーバーのため1カ月の出走制限を受けています。
2戦目は6月に名古屋1400mの交流競走に出走。前の馬からは離されてしまいましたが、後方からしぶとく脚を使って10頭立ての5着でゴールしました。続く阪神ダート1800m戦ではゲートはひと息でしたが、出ムチが入ると加速し、馬群の後方に取りついて運びました。ラストは伸びを欠いて15頭立ての13着に終わりましたが、初戦と比べると内容はだいぶ良化してきています。前走は小倉の芝1800m戦に新味を求めましたが、芝の速い流れについていけない感じで道中は離れた最後方。16頭立ての15着に終わっています。
500kgを超える立派な馬格の持ち主で、見た目の雰囲気も悪くない馬ですが、体も気性もまだまだ子供っぽく、レースに行ってズルさを出してしまうようなところがあります。そのぶん伸びしろの大きさも感じさせ、厩舎でもこれから良くなっていきそうな手応えを感じていましたが、時期的にJRAの未勝利戦の期間には間に合わないと判断。ここでオークションに出品されることにとなりました。
地方のダートは経験済みで、そこではしぶとく脚を使えていますし、小回りコースや地方競馬の砂への適応力も十分に秘めていそうです。まだ本気で走っていないようなところはありますが、そうした面もキャリアを積めば解消してくるはず。これから本格化してくれば、血統のイメージ通りにタフな活躍を見せてくれるのではないでしょうか。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※グリーンファーム甲南（滋賀県甲賀市甲南町新治）に在厩しており、預託料は11,000円/日（税込）です。
7月24日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：馬場　俊光