トーセンジャック　Tosen Jack　　牡　３歳　　※地方競馬　在籍

父トーセンブライトは現役時に兵庫ゴールドトロフィー連覇を含む交流重賞4勝をマーク。種牡馬入り後の産駒頭数は毎年10頭前後と少ないものの、最初の6世代で出走した66頭のうち47頭（71％）が勝ち上がる好成績を残しており、ハイランドピーク（エルムS）やジョエル（川崎・クラウンC）、トーセンレビュー（名古屋・東海桜花賞、金沢・金沢スプリントC）、アペリラルビー（園田・のじぎく賞、東海重賞2着3回）、ミスカゴシマ（佐賀重賞7勝）、フォークローバー（佐賀オータムスプリント）と中央・地方双方で重賞ウイナーを輩出。他にもトーセンマリオン（関東オークス3着）やトーセンブル（大井重賞・金盃2着、ダイオライト記念4着）、ワンパーセント（中央3勝、南関東6勝、浦和重賞・プラチナC4着）など、内容も充実しています。

一方、母系を見ますと、出品本馬を含む出走した兄姉すべてが勝利を収めており、全兄のスプリングフットは中央のダートで2勝を挙げるなど息の長い競走生活を送りました。母のきょうだいも堅実に走っており、中でもおじのノボジャックはJBCスプリントなど交流重賞8勝を挙げた名馬。祖母フライトオブエンジェルスの半兄ゴーンフォーリアルは米G3ロイヤルパームHなどを勝って種牡馬入り。近親には米G2レイヴンランS勝ちのジョシュジュマデリンや米G2ホーリーブルS勝ちのUpstartといった活躍馬が名を連ねます。曾祖母Intentlyも米国の重賞、リステッドレースで好走。米国で多くの活躍馬、種牡馬を送り出してきたファミリーとなっています。

本馬は2歳5月の船橋ダート1000mでデビュー。最内枠が仇となり離れた殿りを追走しますが、直線は外へ持ち出すと脚を見せ4着でゴールします。2戦目は勝負所で馬群が密集し踏み遅れてしまいますが、直線はしっかりと末脚を伸ばし3着。勝ち馬は全日本2歳優駿と東京ダービーを制し世代ナンバーワンの実力を誇るアランバローズだけに致し方ない結果と言えるでしょう。徐々に距離を延ばしていくと追走も楽になり、3戦目はゴール寸前でキッチリと前を交わし待望の初勝利を飾ります。その後は果敢に中央移籍を試みますが、層の厚い壁に跳ね返され本年3月より古巣へ戻します。5月には通算2勝目をマークするなど地方競馬であればまだ上を目指せそうな手応えを掴んでいましたが、古馬混合戦となってから案外の内容。近走の成績を踏まえサラブレッドオークションへ出品する運びとなりました。強い相手と戦ってきた経験値は大きな武器となるはずですし、格付けが優遇される地区への移籍が叶えば勝ち星を積み重ねて不思議ないでしょう。
同世代のトーセンブライト産駒は10頭出走して6頭が勝ち上がるハイアベレージを残しており、黄金世代と言っても過言ではありません。父の名を高めるためにもこれからの活躍を期待しています。
なお現在、暑さや疲れが原因と思われる皮膚病を全身に発症しています。ノークレーム・ノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
デビューしてから長めの休養を挟まずコンスタントに使ってきましたから、歩様がゴトゴトしています。大型馬ですし、猛暑が堪えているようです。現状、体力的にキツいこともあり、馬場をスンナリと回らず、調教に支障をきたすところを見せるかもしれません。一旦立て直しを図れば本来のパフォーマンスを発揮できるようになると思います。（船橋競馬・川島正一調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
8月7日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：島川　隆哉