イズジョードリーム　Izu Jo Dream　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父キンシャサノキセキは2010年、11年の高松宮記念を連覇するなど、芝1400m以下で重賞7勝を挙げた近年を代表する名スプリンター。他にもスプリンターズSで2着が2回、高松宮記念2着、NHKマイルC3着があり、3歳時から8歳まで一線級で走り続けました。種牡馬入りしてからも自身のスピードを産駒に伝えており、モンドキャンノ(京王杯2歳S、朝日杯FS2着)、シュウジ(小倉2歳S、阪神C)、カシアス(函館2歳S)、ベルーガ(ファンタジーS)といった短距離の重賞ウイナーを輩出。2020年はガロアクリークがスプリングSを制して皐月賞3着。ルフトシュトロームはデビュー3連勝でニュージーランドTを制しました。また、ダートでの活躍馬が多いのも特徴で、さきたま杯などを勝ったサクセスエナジー、佐賀記念を勝ったヒラボクラターシュといった重賞勝ち馬も送り出しています。優れたスピードとパワーを伝える種牡馬と言えるでしょう。

母系を見ますと、半兄のミトノブラックがJRAのダートで勝ち上がったのち、名古屋で2勝。伯父に6勝を挙げてクラスターC3着のトウショウトリガーがいるなど、母ブーケトウショウのきょうだいは6頭がJRAで勝ち上がり。祖母マザートウショウは函館3歳Sなど重賞3勝を挙げた活躍馬です。その半兄には東京新聞杯2着のトウショウヒューイがおり、4代母エイティトウショウのきょうだいにはマイルCS2着のトウショウペガサスや、重賞2勝のトウショウマリオといった活躍馬が多数。5代母はオークス2着のソシアルトウショウで、一族からは多くの重賞好走馬が出ています。

本馬は2020年7月11日に函館芝1200mの新馬戦でデビュー。互角のスタートからダッシュもついて、道中は先行勢の直後をキープしました。直線入り口で包まれる格好となり、追い出しがやや遅れましたが、前があいてからはしっかり反応しており、13頭立ての6着でゴール。のちにクローバー賞を勝つカイザーノヴァから0秒8差でゴールしました。
2戦目は新潟芝1200m戦に出走。3番人気と上位の支持を集めました。ゲート内で立ち上がりそうになり、スタートはそこまで速くありませんでしたが、すぐにダッシュがついて道中は手応え良く中団を追走。直線も馬群の中でしっかり脚を使って伸びており、着順こそ7着でしたが、勝ち馬との差は0秒4と差のない競馬を見せています。
その後も安定した先行力を発揮していますが、なかなか結果が上がってこない現状。追い切りでもレースでも交突してしまうところがあり、昨年12月の阪神ダート1200m戦で10着に終わったあとは、8カ月ほど休養しています。脚元がえぐれるほどのケガだったこともあり、復帰後は両トモの蹄鉄を外して調整してきましたが、前走の新潟芝1200m戦で18頭立ての13着に終わったあとは、再びケガをしてしまっています。
高いスピード能力を秘めていながら、フォームの関係でその能力を競馬で発揮できていないのがもどかしい限りです。今後も馬具を工夫したり、ケアをしながら使っていく必要があるかもしれませんが、2走前のダートでもダッシュよく2番手につけて直線半ばまで粘っており、砂の適性も高く、相手関係さえ楽になれば勝ち上がりにはそれほど苦労しないでしょう。
なお、右前膝下の内側に創傷があり、腫れが見られます。また、両前球節がイビツな形をしています。全身に皮膚病も出ています。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
8月14日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：泉　一郎