オラクトゥール　Or Acteur　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父スクリーンヒーローはアルゼンチン共和国杯で重賞初制覇を果たし、続くジャパンCにおいてディープスカイやウオッカら強豪馬を退け、堂々G1ホースの仲間入り。種牡馬としてのパフォーマンスも目覚ましく、初年度からモーリス（安田記念など日香G1・6勝）やゴールドアクター（有馬記念など重賞4勝）を輩出すると、以降もグァンチャーレ（シンザン記念）やトラスト（札幌2歳S）、ジェネラーレウーノ（セントライト記念、京成杯）、クリノガウディー（朝日杯フューチュリティS2着）らが活躍。そして現4歳世代からはウインマリリン（日経賞、フローラS、オークス2着）、3歳世代からはクールキャット（フローラS）と、グラスワンダーの後継馬として優秀な実績で信頼を勝ち取り、絶大なる人気を集めています。

一方、母系を見ますと、母ステイアライヴは2011年・伊1000ギニーの覇者。おじのGimmyもイタリアの重賞ウイナーで、2008年の伊G1・ミラノ大賞でも3着と好走しました。キャリア36戦中、実に22戦で3着以内を確保した堅実派でもあります。ブラックタイプをさらに紐解くと、一昨年のヒルプリンスS（米G2）を制し、G1・ハリウッドダービーでも2着と好走したNeptune's Storm、2000年のノネット賞、クロエ賞（ともに仏G3）を制するなど仏伊で計4勝をマークしたDi Moi Oui、その産駒で2007年・伊オークス2着のMoi Non Plus、2011年ヴェルジェール賞（伊G3）2着のToi Et Moiなど、重賞勝ち馬、好走馬をコンスタントに送り出している優秀な牝系の出身です。

本馬は今年の3月に中京・ダ1400m戦でデビュー。既走馬を相手にスタートから先団を追走し、競馬の形にはなっていましたが、4コーナーを回ってから失速してしまいます。2戦目は距離を延ばしてダ1800m戦に出走。それほど促さずに先手を奪えましたが、直線を向いて脚が上がってしまい、結果を残せません。距離的には1200～1400mに適性があると考え、3戦目には金沢の交流競走（ダ1500m）に出走しますが、ここでも途中まで先手を奪っていたものの、ペースや水分の含んだ馬場を嫌ったためか、向正面から急に走るのをやめてしまい10着に敗れてしまいます。上りはすぐに息が入っていたので、レースを一生懸命走り切ったという感じはしなかったところ。前走では芝1200mを試し、前半33.3秒の流れでも楽に追走できていたようにスピードは秀でているのですが、嫌気が差すと走るのを自らやめてしまったりと、気性面に難しさを残している現状です。
本当に良くなるのはまだ先と判断し、このタイミングでサラブレッドオークションに出品の運びとなりましたが、もともと晩成型のスクリーンヒーロー産駒ですし、古馬になってから本格化していくタイプの馬。心身ともに成長してくれば、本領を発揮してくれるはずです。兄姉は地方で勝ち星を挙げていますし、大事に育てていけば、活躍しても不思議はありません。
なお、両前に軽度のケイクンがあり、四肢には皮膚病が出ています。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
9月11日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング