ライングローリー　Rhein Glory　　牡　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ローエングリンは、母がフランスオークス馬カーリング、父が世界各国のG1を席捲したシングスピールという良血馬。3歳春のクラシックでは抽選除外に泣きましたが、宝塚記念で古馬相手に3着となるなど高い能力を示し、古馬になって本格化。G1タイトルにはあと一歩届かなかったもののG2を4勝し、ムーランドロンシャン賞2着、香港マイル3着と海外でも活躍しました。8歳まで現役を続けて引退、種牡馬入り。2年目の産駒となるロゴタイプが朝日杯FSを制して、父が果たせなかったG1制覇を成し遂げると、同馬はその後に皐月賞、安田記念にも優勝。その後もヴゼットジョリー(新潟2歳S)、カラクレナイ(フィリーズレビュー)、トーセンスーリヤ(新潟大賞典など)といった重賞ウイナーを送り出し、地方競馬でも重賞勝ち馬を輩出しています。産駒は全体的に晩成傾向にあり、早くから走った馬でも、息の長い活躍を見せるのが特徴です。

母系を見ますと、半姉クリノタカラモノは名古屋で2勝。いとこには今年のマイラーズCなど重賞3勝を挙げているケイデンスコールがおり、母ディーガールのきょうだいには重賞7勝を挙げたバランスオブゲームや、ダイヤモンドSを3勝した名ステイヤーのフェイムゲームなどがいます。祖母ホールオブフェームは芝、ダートの1200mで1勝ずつ。3代母ベルベットサッシュはマイルCSなどを勝ったサッカーボーイの全妹という血統で、近親には香港ヴァーズなどを勝ったステイゴールド、神戸新聞杯などを勝ったドリームパスポート、秋華賞、ジャパンCを勝ったショウナンパンドラといった一流馬がズラリ。日本競馬の根幹をなす名牝系の一つです。

本馬は2020年11月7日に東京ダート1600mの新馬戦デビュー。互角のスタートからダッシュもつき、序盤は先行争いに加わりましたが、その後のスピードの乗りがもうひとつで、徐々に後退。4コーナーでは前から離されてしまい、直線でステッキが入っても反応できずに16頭立ての13着。タイムオーバーのため1カ月の出走制限を受けています。
復帰は3カ月後の2月。小倉芝1200m戦は後方から脚を使えずに15着。3戦目も小倉で距離を延ばして芝1800m戦に出走し、好スタートから好位グループにつけましたが、3コーナー手前から失速して最下位の16着に終わりました。
なかなか結果が出ない中でも、競馬を使われながら徐々に力をつけており、4戦目の東京芝1400m戦では結果は12着ながら、好位をキープして直線でもひと脚使って食い下がる場面も。続く福島芝1200m戦では中団からジワジワと脚を使って16頭立ての9着。前走の札幌芝1200m戦は13着で3走成績による出走制限の対象となりましたが、着順ほど大きくは負けていません。
以前から背腰が弱く、うまく体を連動して使えないようなところがあり、レース中もなかなかはまってこないようなところがありましたが、徐々に背中に芯が入っていて、走りが良くなってきています。これからジワジワと力をつけていけそうな雰囲気で、古馬になってから花を咲かせそうな一頭。もともとダートでデビューしたように、陣営も砂の適性を評価していた馬で、馬がしっかりしてきた今ならむしろダートのほうがいい走りができそうな感じです。スタートなどにも不安はなく、地方競馬の小回りコースにも十分に対応してくれるでしょう。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
9月11日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：大澤　繁昌