ラブバルドー　Love Valed　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父アンライバルドはネオユニヴァースの初年度産駒で、ダービー馬フサイチコンコルドの半弟という血統。ブエナビスタ、リーチザクラウン、スリーロールスらが顔を揃えた〝伝説の新馬戦〟を勝利すると、年明けからは若駒S、スプリングSと連勝し、迎えた皐月賞では中団から豪快な末脚を繰り出して父子制覇を飾りました。古馬になってからは故障にも泣き、G1タイトルは皐月賞のみでしたが、高いポテンシャルを秘めていたことは間違いありません。産駒のデビューは2015年。産駒の初勝利を挙げたトウショウドラフタは、クロッカスS、ファルコンSを連勝するなど活躍。やはり初年度産駒のバルダッサーレはJRAで2勝を挙げたのち大井に移籍し、東京ダービーに優勝。その後もオープン、重賞で活躍しています。他にも、エーデルワイス賞3着のミナトノヨーコ、東京プリンセス賞2着のリヴェールブリスらが活躍。産駒は芝、ダート、距離を問わず、さまざまな条件で走っています。

母系を見ますと、母ラブカテリーナはJRAで3勝して0勝でしたが、そのきょうだいにはダートで3勝を挙げたメトロポリスなどJRAでの勝ち上がりが多く、祖母ラブカーナはオークス3着、秋華賞5着の活躍馬。ファミリーは多くの種牡馬を送り出してきた名門で、欧州だけでなく、アルゼンチンのG1ラプラタオークスを勝ったRica Royなども出ており、非常に多彩な活躍を見せています。

本馬は2020年9月13日に中山芝1600mの新馬戦でデビュー。16頭立ての11番人気と決して評価は高くありませんでしたが、ポンと好スタートを決めて難なくハナを奪いました。1馬身ほどのリードをキープしたまま3、4コーナーに入り、2番手の馬に一旦は並びかけられましたが、直線を向いてからもう一度突き放して先頭をキープ。残り200mを切ってもハナを譲りませんでしたが、最後の急坂で脚色が鈍り、2頭にかわされて3着でゴールしています。
続く中山芝1200m戦では1番人気に支持されます。やはり好スタートを決めると、先頭争いから一歩引いて好位で脚をためました。勝負どころの手応えも十分でしたが、直線を向いてからは手応えほど伸びない印象で、やはり急坂で脚色が鈍って5着に終わりました。
その後は距離を延ばしてハナを切る競馬も試しましたが、なかなか成績が上がらず、3戦続けて2桁着順。そこで目先を変え、今年3月には名古屋1400mの交流競走に出走すると、14kgの馬体減がありながら果敢にハナを切り、早めにかわされながらも踏ん張って5着でゴール。ダートの適性も示したと言えるでしょう。その後はJRAの芝で3戦しましたが、2桁着順が続いています。
前走後に北海道から美浦に帰厩したところ、右前脚に腫れがみられたためエコー検査を実施。デフューズ型の右前屈腱炎と診断されました。腫れ、熱感があり、強くつまむと触診反応がありますが、歩様には出ていません。将来的な復帰は十分に可能でしょう。
牝馬らしくやや非力な面も感じさる馬ですが、名古屋で424kgまで減った馬体重が3戦連続で馬体重が増え、450kgまで増加したのはいい傾向。今回の休養がプラスとなり、さらに馬体が成長して実が入ってくれば、もっとパワフルな走りができるようになるでしょう。地方のダートへの適性はすでに示しており、復帰後はすぐにチャンスをつかめてもおかしくない馬です。
現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2021年9月8日にデフューズ型の右前屈腱炎を発症。事故見舞金18号（JRAの施設内で発生した屈腱炎により9ヵ月以上出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※さく癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
9月18日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：増田　陽一