コンパウンダー　Compounder　　牡　６歳　　※中央競馬　登録抹消

コンパウンダーをご紹介いたします。

父アドマイヤムーンは現役時にドバイデューティーフリー(G1)、ジャパンC、宝塚記念(G1)などを制し、2007年の年度代表馬に選出されました。種牡馬入り後はそのスピードを産駒に伝え、ファインニードルやセイウンコウセイなどのG1スプリンターを送り出しています。
　母は英で2勝を挙げたアポセカリー(GB)です。3代母Fraulein(GB)は(EPテイラーS(N.A・芝2000m・G1)を制した実力の持ち主。また本馬の半弟タガノルーキーは佐賀競馬において9戦8勝と抜群の成績を残しており、実績十分、地方競馬にも適性を感じさせるファミリーの出身になります。

本馬は2017年10月21日に京都・芝1600m戦でデビュー。後にスワンS(G2)など重賞2勝を挙げたカツジに敗れたものの、本馬も同タイムの末脚を繰り出し0.2秒差の2着と好走。初戦から力のある所を示します。待望の初勝利は年が明けた2018年3月10日の阪神・芝1400m戦においてでした。上々のスタートを切ると馬群の内、4番手の位置でレースを進めます。直線に入ると脚が溜まった本馬はインを突いて進出を開始し、残り200mから後続を一気に突き放す末脚を披露。2着馬に0.1秒、3/4馬身差をつけて初勝利を収めます。
その後は1400mや1600m戦を中心に4戦消化し、鋭い末脚を武器に後方から追い込むスタイルで上がり最速のタイムも2度記録するなど善戦を続けましたが優勝にはあと一歩届かないレースが続きました。そこで距離を短縮して臨んだ2019年1月19日の京都・芝1200m戦では道中を11番手で追走すると直線では馬群を縫う様に抜け出し、上がり3位の末脚で勝ち馬とタイム差無しの3着に好走します。スプリント戦への適性を示した本馬は続く2月9日の巌流島特別(小倉・芝1200m)ではスタートから楽に7番手の位置を確保し、4コーナーから位置を押し上げます。直線に入り外に持ち出されると鋭い加速を見せて先頭に立ち、そのまま後続の追撃を振り切って待望の2勝目を挙げました。
2勝クラスではキーンランドC(G3)勝ち馬のエイティーンガールなどレベルの高いメンバー相手のレースが続きましたが、迎えた2020年2月22日の帆柱山特別(小倉・芝1200m)では18頭立ての15番手で4コーナーを回り、直線に入ると馬場状態の悪いインを避けて大外から一気の追い込みを決め、上がりも2位をマーク。2着馬とはクビ差ながらも3勝目を手にしました。
3勝クラスに昇級しても差のない競馬を続けていた本馬は、10月25日の桂川ステークス(京都・芝1200m)において、14番手の位置から4コーナーで大外へと進出すると上がり最速の末脚を繰り出し、現オープンクラスのファーストフォリオ、今年のCBC賞(G3)を制し北九州記念(G3)でも２着に好走したファストフォースを破り、見事オープンクラス入りを果たしました。
その後はスプリント路線の重賞やリステッド競走を中心に５戦を消化しましたが2ケタ着順が続き、頭打ちの状態が続きました。新味を求めて2021年9月11日のエニフS(リステッド・中京・ダート1400m)に出走しましたが、前が止まらない馬場状態で後方から追走する苦しい展開となり、最終的に勝ち馬から2.3秒差の13着でレースを終えました。この結果をもって、現状の能力ではこれ以上の勝利は厳しいと判断しJRA競走への出走を諦め、地方競馬に新たな活躍の場を求めての出品となりました。

本馬は強烈な末脚を武器にJRA競走において計４勝を挙げた実績の持ち主。ここまで大きな間隔を空けることなく出走できており、どのポジションでも楽に取りつけるスタートセンスの良さもレースでは見せておりました。ダートは１戦のみで結果は出ませんでしたが、ペースが楽になる地方競馬に適応してくれれば、また新たな一面を見せてくれるかもしれません。新天地でもう一花咲かせてくれることを心から願っております。

何卒ご検討の程、よろしくお願いいたします。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
9月25日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ダーレー・ジャパン(株)