フロリアヌス　Florianus　　牡　６歳　　※地方競馬　在籍

父ローエングリンは、母がフランスオークス馬カーリング、父が世界各国のG1を席捲したシングスピールという良血馬。3歳春のクラシックでは抽選除外に泣きましたが、宝塚記念で古馬相手に3着となるなど高い能力を示し、古馬になって本格化。G1タイトルにはあと一歩届かなかったもののG2を4勝し、ムーランドロンシャン賞2着、香港マイル3着と海外でも活躍しました。8歳まで現役を続けて引退、種牡馬入り。2年目の産駒となるロゴタイプが朝日杯FSを制して、父が果たせなかったG1制覇を成し遂げると、同馬はその後に皐月賞、安田記念にも優勝。その後もヴゼットジョリー(新潟2歳S)、カラクレナイ(フィリーズレビュー)、トーセンスーリヤ(新潟大賞典など)といった重賞ウイナーを送り出し、地方競馬でも重賞勝ち馬を輩出しています。産駒は全体的に晩成傾向にあり、早くから走った馬でも、息の長い活躍を見せるのが特徴です。

母系を見ますと、母マルカフローリアンは平地、障害で4勝を挙げ、3歳時にはオークス、秋華賞にも駒を進めてともに1桁着順という活躍馬。きょうだいは4頭がJRAで白星を挙げており、うち2頭は地方競馬でも勝利。半弟のオメガドラゴンは姫路で2勝を挙げています。半姉ディアサルファーは芝1200mで2勝。母のきょうだいにはデビュー4連勝で若駒S、若葉Sを勝ち、皐月賞3着のフサイチジャンクや皐月賞2着のタイガーカフェがおり、祖母セトフローリアンⅡは豪G3アドリアンノックスSを勝ち、G1オーストラリアンオークスで2着。一族には豪州だけでなく、南アフリカの重賞ウイナーなども名を連ねます。

本馬は2017年7月9日に福島芝1800mの新馬戦でデビュー。メンバー中3番目に速い上がりタイムをマークして0秒4差の3着と差のない競馬を見せると、その後も大崩れなく走り、ダート転向後2戦目となる3歳2月の東京1600m戦で待望の初勝利。好位地牡から2着馬との一騎打ちを制する内容で、2着馬シセイタケルもすぐに勝ち上がって現在は2勝クラスで活躍しています。
昇級初戦の中山ダート1800m戦で5着となるなど、1勝クラスでも大崩れはせず、夏の福島のダート1700m戦では2番手から抜け出して快勝。初の古馬相手でしたが、堂々とした走りを見せました。夏場は重賞のレパードSにも挑戦し、勝ったグリムから1秒4差の8着に健闘。アルクトスやグレートタイムといった一線級とも差のない競馬をしました。
ただ、秋以降の年長馬相手の2勝クラスでは思ったような結果が出せず、障害にもチャレンジしましたが結果が出なかったため、4歳で中央競馬の登録は抹消。5歳からは南関東で再スタートを切っています。
移籍直後は特別戦でなかなか成績が出ませんでしたが、4戦目に大井1400mのB2以下戦で2着に好走。8月には同舞台のB2クラス特別戦で2着となると、10月に浦和1500mのB2B3特別で待望の移籍後初勝利を挙げました。その後も大井1400mのB2特別で2着となっていますが、今年に入ってからは成績が上がっておらず、B2クラスでやや頭打ちとなってきたため、今回のオークション出品となっています。
良血のローエングリン産駒で、まだまだこれからピークを迎えてもおかしくない血統の持ち主ですし、新天地でもうひと花、ふた花咲かせてくれるのではないでしょうか。

【本馬についての現状説明】
後手に回ってしまうと脆いところがありますが、すんなり先行できればしぶとい走りができる馬で、そうした自分の形に持ち込めるところに移籍できれば、まだまだ活躍が見込める馬です。（大井競馬・市村誠調教師）


※ゆう癖があります。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
9月25日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：小池　啓補