トゥルーバローズ　True Barows　　セン　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ロードカナロアは日本が誇る最強スプリンター。大事に使われながら力をつけ、4歳秋のスプリンターズSでG1初制覇を飾ると、暮れには香港に遠征し、日本馬初となる香港スプリント制覇の偉業を成し遂げました。翌年はさらに凄みを増し、春は高松宮記念、安田記念に優勝。秋にはスプリンターズS、香港スプリントの連覇も達成し、6つのG1タイトルを積み重ねて種牡馬入りしました。父となってからも期待を裏切ることなく、初年度産駒から3冠牝馬アーモンドアイが登場。その後もステルヴィオ、サートゥルナーリア、ダノンスマッシュといったG1馬を筆頭に、重賞勝ち馬を輩出。子供たちは短距離から長距離まで幅広い距離で活躍しています。また、兵庫チャンピオンシップを勝ったバーナードループ、根岸Sを勝ったレッドルゼルのようなダートの一流馬や、豪州でG1ブルーダイアモンドS勝ったタガロアのような海外での活躍馬も送り出しており、着実に大種牡馬への道を歩んでいると言えるでしょう。

母系を見ますと、母ヴェルデライトは園田で2勝を挙げたのち、JRAに復帰し芝で1勝。半姉ワカヅマは門別と大井で1勝ずつ挙げています。祖母ネオンデライトはドバイワールドCなどを勝って日本で種牡馬入りしたキャプテンスティーヴの半姉という血統で、4代母スパークリングトパーズは米国の重賞活躍馬。さらに溯れば南米のG1活躍馬なども出ているファミリーで、底力の高さを感じさせます。

本馬は2020年11月1日に京都芝1400mの新馬戦でデビュー。調教の動きから1番人気に支持されました。最内枠からの発走で1歩目は決して速くありませんでしたが、その後はジワッと加速がついて3コーナーでは好位集団に取りつき、勝負どころでは先頭に並びかける勢い。ただ、直線を向いてからうまく加速することができず、フォームも乱れてしまい、18頭立ての15着と思わぬ大敗を喫しました。
ブリンカーを着用した2戦目の阪神芝1600m戦ではスタートが改善し、早め先頭から直線で後続を突き放すような場面もありましたが、ラストで甘くなってしまい、のちにファルコンSを勝つルークズネストから0秒6差の6着。それでも内容は明らかに良化しており、改めて能力の高さを示すと、ダートの舞台を替えた3戦目の阪神1200m戦を逃げ切り、待望の初勝利を挙げました。
ただ、昇級初戦となった小倉芝1200mの萌黄賞では17頭立ての16着と大敗を喫し、ダートに戻した昇級2戦目も2番手から粘り切れず14頭立ての8着。気の悪さが目立ち始め、競馬に行って集中力を欠く現状だったため、5月の中京戦のあと去勢手術を実施。10月に新潟芝2000mの松浜特別で復帰しましたが、内容的に大きな変わり身を見せられなかったことから、中央での続戦を断念し、オークション出品が決まっています。
なかなか実戦で結果は出ていませんが、調教では相変わらず抜群の動きを見せており、ポテンシャルの高さは疑いようがありません。去勢手術の効果が出てくるにはもう少し時間が必要でしょうし、ここからキャリアを積むごとにレースぶりも良化していくのではないでしょうか。調教と実戦が結びつくようになれば、上級クラスでやれてもいいだけの逸材。セン馬ということで、息の長い活躍も期待できるでしょう。
両前管の内側に骨瘤が出ていますが、痛みはありません。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※21年6月2日に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です（C1クラス）。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
10月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：猪熊　広次