ジャッキー　Jacky　　牡　７歳　　※中央競馬　登録抹消

父サムライハートは、父サンデーサイレンス、母エアグルーヴという超良血馬。現役時代は骨折や体質の弱さに悩まされ、重賞などの大舞台に上がることなくわずか5戦3勝で引退しましたが、すべてで1番人気に支持されたように、素質は高く評価されていました。血統背景を買われて種牡馬入り。JRAではこれといった大物は出していませんが、産駒は芝、ダートを問わずにコンスタントに走っており、3勝クラスで上位争いするオンザロックスなど息の長い活躍を見せるのも特長です。また、地方競馬では900を超える勝ち星を挙げており、門別で重賞11勝を挙げたオヤコダカ、大井でマイルグランプリを制したクリスタルシルバーなどの重賞勝ち馬を送り出しています。

母系を見ますと、母アッチッチはJRAのダートで3勝。半兄ゴマスリオトコはJRAのダートで新馬勝ち。半姉のジュクセイは笠松で勝ち上がりました。いとこには今年のシリウスSを勝ったサンライズホープがおり、叔父のサンライズベガは小倉大賞典に勝つなど、重賞戦線で長く活躍。芝、ダートを問わず3勝を挙げた祖母オーパスワンのきょうだいには、米G3パームビーチSを勝ち、G1でも好走したDawn Quixoteや、英G1チヴァリーパークS3着のBasma、米G2イリノイダービー2着のSeattle Mornがいるなどハイレベル。他にも、一族からは米国の重賞活躍馬が多数出ています。

本馬は2016年11月13日に東京芝1400mの新馬戦でデビューし初戦勝ち。2着馬は次戦で勝ち上がって朝日杯FSで6着。3着馬ものちに3勝を挙げるなどレベルの高いメンバー相手に、好位から抜け出すセンスの良さを見せました。
その後はひと息入れて、年明けの2月に中山芝1200m戦で2戦目を迎えると、馬体重10kg増とパワーアップした姿で登場し、ここも好位からしぶとく脚を伸ばして快勝。カンナSの2着馬で、のちに2勝クラス勝ちも果たすダノンハイパワー以下の追い上げを封じており、内容的にも評価できる連勝となりました。
続くファルコンSは12着、ニュージーランドTは14着と重賞では壁に跳ね返されましたが、初の年長馬との対決となった7月の白河特別では、3着に好走。自身よりハンデの軽い牝馬2頭に先着を許しただけで、その後に3連勝してオープンまで出世するアペルトゥーラなどに先着を果たしています。
その後も2勝クラスで安定した成績を残していますが、特筆すべきはそのオールマイティぶり。徐々に距離を延ばしても大崩れせず、同年11月には福島芝2600mのフルールラインCでも0秒4差5着。短距離から長距離まで、舞台を問わずに僅差の競馬ができており、差す競馬もすっかり板についてきました。
4歳夏に1勝クラスに降級してからも、舞台を問わずに走り続けており、3勝目こそつかめていませんが、芝1600mで2、3着に食い込み、芝1200mではメンバー最速の上がりをマークするなど、力を発揮し続けています。昨年末からは障害にも挑戦し、初障害戦で5着となるなど、ここでも舞台を問わない走りを見せました。
3走前、4走前にメンバー中の上位の上がりタイムをマークするなど、決して衰えは感じさせません。4～5歳時に馬主名義の変更に伴う手続き上の理由で半年ほど出走できなかった時期がありましたが、それ以外はコンスタントに競馬を使えており、脚元も丈夫でタフさも武器。ダートの経験は少ないですが、地方のダートで大活躍する父の産駒ですし、新天地でまた新たな一面を見せてくれる可能性もあるでしょう。金沢・高知・佐賀競馬に転入の際の格付けは本馬のアピールポイントのひとつ。今後も、どんな条件でも力を発揮する馬主孝行なタイプとして、賞金を稼いでくれそうです。


※2021年1月17日の競走（小倉・障害4歳以上未勝利）中に前進気勢を欠いたため競走を中止、障害調教再審査（平地調教を含む）の制裁を受けています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
10月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：本田　恒雄