メジャーハリケーン　Major Hurricane　　牡　５歳　　※地方競馬　在籍

父ダイワメジャーはダートで初勝利を挙げ、スプリングS3着から皐月賞に駒を進めると、10番人気の低評価を覆して快勝。クラシック本番で芝初勝利を挙げました。その後もコンスタントに重賞タイトルを積み重ね、5歳秋には毎日王冠、天皇賞・秋、マイルCSと3連勝。翌年には安田記念、マイルCSを制しました。前々から押し切る持久力を生かした競馬を得意とし、瞬発力勝負が得意な他のサンデーレイレンス産駒とは一線を画した一流馬で、種牡馬としても、その特徴をよく産駒に伝えています。初年度からNHKマイルCの覇者カレンブラックヒルを出し、その後もコパノリチャード(高松宮記念)、メジャーエンブレム(阪神JF、NHKマイルC)、レーヌミノル(桜花賞)とG1馬を輩出。アドマイヤマーズ（NHKマイルC、香港マイル）、レシステンシア（阪神JF）の活躍も記憶に新しいところです。また、ダートでもブルドッグボス(JBCスプリント)、ノーヴァレンダ(全日本2歳優駿)といった交流G1馬を出しており、リーディングサイアーランキングも常にトップテン入りする大種牡馬です。

母系を見ますと、半姉メジャータイフーンは函館2歳Sの2着馬。半妹コパノフィーリングはJRA3勝ののち船橋に移籍し、今年の習志野きらっとスプリントを勝ちました。現3歳の半妹ブロードマリーもJRAで勝ち上がっています。母マザイはスウェーデンで走り3戦全て2着という成績で、その半弟に日本ダービー、天皇賞・秋を勝ったエイシンフラッシュ。祖母ムーンレディーは独セントレジャーなどを勝っており、その半妹のミッドナイトエインジェルは独オークス2着。4代母マリヨートは独1000ギニー、独オークス勝ちと、一族はドイツのクラシックホースが多数名を連ねる名門です。

本馬は2018年7月7日に函館芝1200mの新馬戦でデビュー。単勝190円の断然人気に支持され、3番手からメンバー最速の上がりタイムをマークしましたが、わずかに前を捕らえきれずに2着。その後も2着が2度続くなど、北海道では勝ち切れず、6戦目となった12月の中京芝1200m戦で待望の初勝利。逃げ粘る現2勝クラスのカステヘルミを最後の最後でねじ伏せました。
ただ、昇級後は苦戦が続き、距離を延ばすなどいろいろと試しましたが芝では結果が出なかったため、3歳9月の阪神ダート1200m戦で砂に初挑戦。すると、中団からメンバー最速の上がりタイムをマークして追い上げ、0秒1差2着と激走。新たな一面を見せると、続く京都ダート1200m戦でもメンバー最速の上がりタイムをマークしてタイム差なしの2着。前走がフロックではなかったことを証明します。
その後も2度掲示板を確保し、4戦連続で1秒差以内の競馬をするなど、安定して力を発揮していましたが、新天地での活躍を求めて、今年4月に大井に移籍。すると、移籍初戦となった1400mのB2特別戦で0秒1差の2着。前の馬をわずかにとらえきれませんでしたが、好位からしぶとく脚を伸ばす好内容のレースを見せました。
6月にもB2特別で3着に入るなど力を示していますが、ここ3戦は全て2桁着順と思ったような走りができていない現状。前走は減量騎手を起用して1600m戦に出走し、2番手から競馬しましたが、ズルズル後退して最下位の16着。集中力が持続する1200mから1400mがベストの印象です。
南関東のB2ではやや頭打ちとなってきた印象はありますが、スピード能力そのものに陰りはなく、相手関係次第では十分にやれていい能力の持ち主。まだ5歳ですし、きょうだいの優秀な走りを思えば、ここからポテンシャルを発揮しても不思議はないでしょう。

【本馬についての現状説明】
ダイワメジャー産駒特有の気の悪さを出してしまっており、苦しくなると自分でやめてしまうようなところを見せてしまっています。（大井競馬小林・荒山勝徳調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※ケイツーステーブル（茨城県牛久市奥原町・KSトレーニングセンター内）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
10月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：林　正道