アイスナイン　Ice Nine　　セン　４歳　　※中央競馬　登録抹消

父ヘニーヒューズは、米国のダート短距離戦線で活躍。デビュー３連勝でG2サラトガスペシャルＳに優勝し、その後はホープフルＳ、シャンペンＳ、BCジュヴェナイルとG1で３連続２着となりました。休養を挟み、３歳夏に復帰すると、G3のジャージーショアＳ制覇を足掛かりに、キングスビショップＳ、ヴォスバーグＳとG1を連勝。ＢＣスプリントでも１番人気の支持を集めましたが、こちらは14着と初の大敗を喫し、この一戦を最後に種牡馬入りしています。米国ではなかなか期待に応える産駒が出ませんでしたが、日本に輸入された産駒から、ヘニーハウンド(ファルコンＳ)、ケイアイレオーネ(兵庫ジュニアグランプリ、シリウスＳなど)が活躍。米国でも、代表産駒となるBeholder(BCディスタフなどG1を11勝)が活躍を始めていましたが、2013年10月に日本に輸入されました。その直後にアジアエクスプレスが朝日杯ＦＳに優勝。日本での初年度となる2014年は191頭に種付けするなど人気種牡馬となり、モーニン(フェブラリーＳ)、ワイドファラオ(ニュージーランドＴ、ユニコーンＳ、かしわ記念)などが活躍しています。

母系を見ますと、母ロンギングシャネルは園田で２勝。半姉ゴールゲッターは門別で勝ち上がり、半弟のロングングバースはJRAの芝で２勝を挙げています。叔父グッドスピリッツが芝でJRAの芝で４勝を、アドマイヤムテキは名古屋、笠松の重賞で活躍するなど、母のきょうだいも堅実に走っています。3代母ヘイレマンディは仏G1モルニー賞の３着馬。さらに溯れば、種牡馬として活躍したレイクコモや、米国の芝G1を９勝した名牝フローレスリーなども同じ一族で、マイラーズCや金鯱賞を勝ったコンゴウリキシオーなども同じファミリーの出身となります。

本馬は2019年12月21日に中山ダート1800ｍの新馬戦でデビュー。２、３、５着馬もすぐに勝ち上がるハイレベルなメンバー相手に4着となると、続く同舞台の２戦目では、２番手追走から直線で後続を一気に突き放し、2着馬に２秒差をつける大差勝ち。やや相手に恵まれた感はありましたが、能力の違いを見せつけました。
昇級してすぐは苦戦しましたが、ひと息入れて立て直した３歳９月の中山ダート1800ｍ戦では、メンバー中３番目に速い上がりタイムを繰り出して0秒６差の4着。走破時計も３秒近く詰めており、一段とたくましくなった姿を見せました。続く東京ダート1600ｍ戦は8着ながら0秒８差。今年初戦の中山ダート1800ｍ戦では0秒３差の5着と大崩れせずに走れており、クラス卒業のめどを立てたといえるでしょう。
ところが、その後は思ったほど成績が上がらず、気持ちの面の弱さを解消するため、４月11の一戦のあとは去勢手術を実施。９月に復帰しましたが、大きくは変わってはこない現状です。ここ３戦は目先を変えて芝に出走。３走前の中山1600ｍ戦、前走の新潟1200ｍ戦では1秒そこそこの競馬はできていますが、昨年の走りを思うと、少し物足りない内容となってしまっています。
馬格があって見栄えのいい馬で、中央の１勝クラスでも通用するだけの能力を秘めているのも間違いありません。まだ去勢から半年ちょっとしか経っていませんし、本当に効果が出てくるのはこれからでしょう。相手関係が楽になればすぐにチャンスをつかめるでしょうし、本来の走りさえ取り戻せば、上を目指していける馬だと思われます。


※2021年4月26日に去勢手術を実施しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※阿見TC内リバティホースナヴィゲイト（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は9,900円/日（税込）です。
11月6日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：石瀬　浩三