アマルインジャズ　Amal Injaz　　牡　４歳　　※地方競馬　在籍

父ヴィットリオドーロは米国産で、父は大種牡馬メダグリアドーロ、母は日本でダート重賞８勝を挙げたプリエミネンスという血統。外国産馬として日本で走り、ダートで新馬勝ちすると、その後は少し伸び悩みましたが、５歳時に500万下、1000万下を連勝するなど、通算４勝を挙げて種牡馬入りを果たしました。血統登録された初年度産駒は８頭と少なく、一時期は種付け数が２頭にまで減少しましたが、初年度産駒のイグナシオドーロが北海道２歳優駿に優勝するなど、少ない産駒が地方競馬を中心に活躍。種付け数も回復しました。短距離から2000ｍ級まで、産駒は幅広い距離で結果を出しています。

母系を見ますと、母プリモカラーズは門別で２勝。きょうだいは７頭が地方競馬で勝ち上がっており、うち４頭が５勝以上と多くの白星を挙げています。いとこには東京盃３着のプラチナグロースなどの活躍馬がおり、祖母ミンデンローズの全妹ゴールデンカラーズはクイーンCの2着馬で、その娘にはキーンランドCを勝ったチアフルスマイル。３代母はケンタッキーダービーなどに優勝した米国の歴史的名牝ウイニングカラーズという血統で、一族は米国、日本で広がりを見せており、米G1アラバマSに優勝したエスキモーキセスなど、多数の一流馬を送り出しています。

本馬は2019年11月1日に船橋1000ｍの新馬戦でデビュー。単勝140円の断然支持を集め、軽快に逃げましたが、マークしてきた２番人気馬に最後で競り負け、0秒２差の2着と取りこぼしました。その後も３、２着と惜しい競馬を続けたあと、４戦目に1500ｍの３歳三四組戦を4馬身差で逃げ切り、待望の初勝利を挙げています。
この白星で弾みがつき、その後も同舞台の特別戦を連勝。３連勝と勢いに乗って、５月には重賞の東京湾Cに参戦しました。４番人気に推されましたが、ここはラストの伸びを欠いて12頭立ての9着。続いて挑戦した東京ダービーでも9着でしたが、勝ったエメリミットからは１秒２差と大敗はしておらず、能力を示したと言えるでしょう。
その後は２カ月ほど休み、復帰した船橋1500ｍのB3特別を2馬身差で完勝すると、その後は再度重賞に挑戦して黒潮盃、戸塚記念とともに9着。なかなか重賞の壁は敗れませんでしたが、その後は条件戦で安定した成績を残しています。
古馬になってからは、実績のある1500ｍ戦だけでなく、1200ｍでも差のない競馬をするなど幅を広げており、今年６月に船橋1200ｍのB２特別戦を鮮やかに差し切り、通算５勝目をゲット。その後はなかなか掲示板に上がれていませんが、短距離で差す競馬を教え込んでおり、前走のB2特別戦では６着とはいえ0秒７差となっています。
ここまで、ほとんどのレースで張田昂騎手や矢野貴之騎手といった南関東のトップジョッキーが手綱を取って競馬を教えてきた馬で、そうした効果も今後の競走生活に生きてくるのは間違いありません。南関東で５勝を挙げた実力は伊達ではありませんし、伸びしろが期待できる４歳馬。まだまだ白星を積み重ねてくれそうです。

【本馬についての現状説明】
現状のB2クラスだと脚の使いどころが難しい印象はありますが、徐々に教育の成果が出てきている印象です。（船橋競馬・張田京調教師）


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※ブルーステーブル（茨城県牛久市奥原町・高橋トレセン内）に在厩しており、預託料は6,600円/日（税込）です。
11月6日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：池田　賢史