シブコ　Shibuko　　牝　３歳　　※地方競馬　在籍

父ドゥラメンテは荒削りながらも豪快な末脚で差し切った皐月賞、レースレコード（当時）をマークした日本ダービーとクラシック春二冠を達成。4歳時のドバイシーマクラシックでは落鉄、宝塚記念では入線後に跛行と不運も重なり、共に2着と涙を呑んでのスタッドインとなりました。1、2年目ともに300頭近くに種付けを行ったように、キングカメハメハの有力後継馬として人気は絶大。初年度産駒からタイトルホルダー（菊花賞、弥生賞、皐月賞2着、東スポ杯2歳S2着）を筆頭にキングストンボーイ（ベゴニア賞、青葉賞2着、共同通信杯4着）やアスコルターレ（マーガレットS、もみじS）、ジュンブルースカイ（東スポ杯2歳S3着）、アヴェラーレ（春菜賞）、ヴァリアメンテ（若駒S2着）らが続々と勝ち上がり、昨年のファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝きました。今夏まだ9歳という若さでの急逝が惜しまれます。

一方、母系を見ますと、母バリーバーンは中央ダート1000ｍ戦で3勝を挙げた快速馬。半姉ギンコイエレジーは芝で勝ち上がり、フィリーズレビューで5着。半兄ブラックカードは中央で2勝を収め、大倉山特別で2着。いとこには兵庫ダービーなどを勝ったハイパーフォルテ、園田プリンセスCなどを勝ったカツゲキドラマといった地方競馬の重賞勝ち馬がおり、おじには菊花賞、京都大賞典を勝ち、ジャパンC2着のオウケンブルースリがいます。さらに遡れば、米G1ハリウッドダービーなどに優勝したExplosive Redや、BCターフなどを勝ち、日本で種牡馬入りしたチーフベアハートなども同じ一族の出身です。

今年1月、中京・3歳新馬（芝2000m）でデビュー。先述の血統背景からも分かるように、菊花賞馬の姪にあたる良血のドゥラメンテ産駒であり、馬体も決して大きな部類に入るタイプではなかったことから、2戦目までは芝を使っていましたが、3戦目に矛先を変え、7月3日の小倉・3歳未勝利牝（ダ1700m）に出走。初ダートでしたが、砂を嫌がることもなく、中団追走から徐々にポジションを上げ、勝負どころの4コーナーでは馬と馬の間を割って進出するなど、見どころのある内容で5着に入りました。続く7月18日の小倉・3歳未勝利（ダ1700m）はスタートで後手を踏んだことが大きく影響し、最後方から8着まで追い上げるのが精一杯。次走の優先出走権が取れなかったことから、中央での続戦を断念し、名古屋の現厩舎へ移籍しました。その後は名古屋のダート1400m戦で計6戦を消化し、常に掲示板に載っているように、能力の一端を感じさせていますが、いずれも勝ち馬から0秒8以上離されており、現状では勝ち上がるまでにもう少し時間を要する可能性が高いことから、新天地での活躍を祈り、今回のオークションに出品する決断をいたしました。まだ3歳ですし、名古屋に移籍してからは常に馬体重が増え続けていることを考えると、伸びしろの余地はあるでしょう。環境やコースが変われば、レースぶりも変わってくると思います。

【本馬についての現状説明】
5走前の9月2日のレースにて、枠入り不良で調教再審査の処分を受けました。その後、能力試験にて覆面審査を合格し、4戦していますが、実戦でのゲート入りも問題ありません。普段はとても大人しく、手を焼くこともありませんし、四肢・歩様にも異常は見られませんね。（名古屋競馬・角田輝也調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※名古屋競馬弥富トレーニングセンター・角田輝也厩舎（愛知県弥富市駒野町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
11月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(株)サンデーヒルズ