カイザーソウル　Kaiser Soul　　牡　４歳　　※中央競馬　登録抹消

父ゴールドシップは3歳時に皐月賞、菊花賞、有馬記念を勝ち、最優秀3歳牡馬に選出。そして4歳と5歳時に宝塚記念を連覇し、6歳時には天皇賞（春）を優勝。4年連続G1制覇の快挙を演じるなど、長年に亘り、芝中長距離路線の中心的存在でした。種牡馬入り後、毎年コンスタントに100頭前後の種付けを行っており、今春には2世代目からオークス馬ユーバーレーベンを輩出。またウインキートスが牝馬ながら目黒記念に優勝しており、父譲りのスタミナを誇示する産駒が目立っています。初年度産駒がデビューしてまだ3年目ですが、今年は先週終了時点で、JRAサイアーランキング第16位。おそらく近い将来、トップサイアーとして確固たる地位を築くことでしょう。

一方、母ローマンブリッジは栗東・音無秀孝厩舎よりデビュー。ブライアンズタイム×Wild Againという血統構成、北米ダートで活躍するパワフルなファミリーラインの出身ということもあり、早くからダート戦で存在感を発揮。2、3歳時はダート1700～1800mで9戦し、実に8戦で5着以内という堅実な走りを披露し、4歳時には札幌のダート2400m戦において、逃げ切りで2勝目を挙げました。また母の半弟で、本馬のおじにあたるサンライズプリンスがニュージーランドTに優勝しているように、良質なファミリーラインが形成されていることは一目瞭然。今後、本馬もその素質を大きく開花させても不思議ではないでしょう。

そんな本馬は2歳12月の中山・2歳新馬（芝2000m）でデビュー。直前の追い切りで古馬1勝クラスの馬を相手に、1秒以上離れた後方から馬なりのまま1馬身ほど先着（相手は一杯）するなど、圧巻の動きを披露すると、ウインマリリン（オールカマー、日経賞、フローラS、オークス2着）など、素質馬が揃った中で堂々の1番人気に推されるほどの逸材でした。しかし、父ゴールドシップ譲りの激しい気性が災いしてしまったようで、稽古の良さを実戦で活かすことができず、中央で勝利を獲得できませんでした。ただ、地方競馬なら話は別。今春に中央復帰を目指して移籍した岩手競馬では、水沢で3戦して、いずれも逃げ切り勝ち。着差も9馬身、8馬身、9馬身と、能力の違いをまざまざと見せつけるもので、やはり素質の高さを再確認できました。約500㎏の大型馬で、先行力もあり、地方競馬の適性は相当高いものがありそうです。加えて先述の血統背景を考慮すると、新天地で大きく飛躍する可能性を感じます。

これといった悪癖はなく、ノドも問題ありませんが、前走10月17日のレース後、両前球節に骨膜が剝がれかかっているとのこと。現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※2021年10月17日に両前球節の骨膜が剝がれかかっていることが判明。事故見舞金11号（競走中の事故により事故発生の日から3ヵ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合）の適用を受けています。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※阿見TC内セグチレーシングステーブル（茨城県稲敷郡阿見町福田）に在厩しており、預託料は8,800円/日（税込）です。
11月13日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：落合　幸弘