タマモクレマチス　Tamamo Clematis　　牝　５歳　　※中央競馬　登録抹消

父ベルシャザールは名匠松田国英調教師の下、クラシック路線を歩み、ホープフルSではナカヤマナイトを破り優勝。日本ダービーでもオールフェーヴルの3着に好走するなど、世代トップクラスの存在でした。しかし4歳春のダービー卿CT後、骨折が判明。1年以上の休養を余儀なくされ、復帰後は脚元を考慮して主戦場をダートへ転向しました。そして5歳6月、ダート2戦目の白川郷Sを5馬身差で圧勝すると、同年秋にはブラジルC、武蔵野Sと連勝。さらに勢いは止まらず、続くジャパンCダートも制し、G1ウイナーの仲間入りを果たすとともに、同年の最優秀ダートホースに選出されました。現在は種牡馬として活躍しており、特に地方競馬では今年の園田・菊水賞の優勝馬シェナキングなど、多くの活躍馬を輩出中。地方サイアーランキングも2019年44位、2020年28位、2021年16位と右肩上がりです。

一方、母チャームナデシコはデビューが3歳3月、初勝利が同8月と決して順風満帆な船出ではありませんでしたが、徐々に力を付けていき、同10月に2勝目、同12月に3勝目を獲得。4歳夏に一旦1000万下に降級したものの、京都・花背特別（ダ1800m）で特別初勝利を飾ると、続く阪神・2009ゴールデンスパーT（ダ1800m）ではR.ムーア騎手の手綱に導かれ、オープン入りを決める5勝目を挙げました。5歳時も大井・TCK女王盃（ダ1800m）で5着、小倉・KBC杯では牡馬相手に3着に好走。28戦を走り抜き、9000万円以上もの賞金を獲得する活躍を見せてくれました。オープンまで出世したその能力は繁殖牝馬としても遺憾なく発揮されており、ここまで出品本馬を含めて3頭がJRAで勝利。中でもタマモカトレアはダート1400～1600mで4勝。リステッド競走の栗東S（ダ1400m）、オープン特別の天保山Sでも5着に好走した実力馬でした。

タマモクレマチスは母よりも父の影響を強く受けたのか、早期デビューを果たすと、中京・2歳未勝利（ダ1200m）で現準オープン馬ヘルメットなどを破り、初勝利を獲得。その後は持ち前の先行力を活かし、JRAの1勝クラスや、笠松や園田での交流競走で上位争いに加わり、今年10月の園田・円山川特別（ダ1400m）で2勝目を挙げました。さらに11月14日の阪神・ドンカスターC（ダ1400m）、12月4日の阪神・3歳以上2勝クラス牝（ダ1400m）にも続戦しましたが、ともに勝ち馬から1秒8差の13着。現状の力ではクラス慣れするまでに時間を要する見込みであることから、今回のオークションに出品する決断をいたしました。地方での交流競走では4戦して、4、5、3、1着。いずれも掲示板に載ったように、地方競馬の適性に疑いの余地はありません。ここまで常に1シーズン4戦以内という大事な使い方をしてきたこともあって、まだ通算22戦。年齢の割にキャリアが浅いことも魅力のひとつだと思います。また、先述の通り、血統的に父母ともに奥行きを感じますので、まだまだ伸びしろの余地はあるでしょう。現に2歳夏のデビュー時、438kgだった体重は、現在464kgまで成長しています。将来は繁殖牝馬としても活躍を期待できる側面も持ち合わせている逸材ですので、ご入札を検討いただければ嬉しい限りでございます。
なお、右前球節に腫れが見られます。また、四肢に皮膚病が出ています。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
12月11日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：タマモ(株)