ツカサトレイン　Tsukasa Train　　牝　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父リーチザクラウンはデビュー当初から高いスピード能力を武器に活躍し、3歳時のきさらぎ賞で重賞初制覇。2番人気に推された皐月賞では13着に終わりましたが、続く日本ダービーではタフな不良馬場のなか2番手からしぶとく粘り、ロジユニヴァースの2着に好走しました。秋は1番人気の菊花賞で5着に敗れるなど結果が出せず、4歳になってからはマイル路線へ。マイラーズCで2度目の重賞制覇を成し遂げています。その後は骨折などの影響もあって勝ち星は挙げられませんでしたが、非常に高い潜在能力を秘めていたのは間違いありません。産駒のデビューは2016年。初年度産駒からシンザン記念を勝ったキョウヘイや、佐賀で重賞8勝を挙げたスーパーマックスなどの活躍馬を輩出。その後もアルテミスS2着のサヤカチャン、新馬、ダリア賞を連勝したブルーバードなど、芝、ダートを問わずにスピードタイプを送り出しています。

母系を見ますと、母ヴィヴァチッシモはホッカイドウ競馬で重賞の栄冠賞を勝ってJRAに移籍し、芝で3勝を挙げるなど活躍。半兄レッドヴィーヴォは平地と障害で1勝ずつ。その他の兄姉は地方競馬で活躍しており、半兄シュネルバレイは門別、南関東で計10勝を挙げ重賞でも好走しました。母のいとこにはエプソムCを勝ったスズノマーチやマイル重賞2勝のサイレントプライド、青葉賞2着のトーセンマーチなどがおり、祖母バリアシオンバレイは芝の短距離で2勝。4代母バンデロールの子孫には、南アフリカでG1を勝ちまくったティールや、欧米で重賞勝ちして種牡馬となったボールドラシャンなど多彩な活躍馬が出ています。

本馬は2020年北海道セプテンバーセール出身で落札価格は682万円。翌21年10月30日に阪神ダート1400mの新馬戦でデビューしました。スタートそのものは決して速くありませんでしたが、二の脚は上々で、外めからスピードに乗ってジワジワと中団に取りつきました。ただ、終始尻尾を振るなど幼いところも見せており、3コーナー過ぎで反応できずに後退。15頭立ての13着でゴールしています。
同舞台の2戦目では、初戦と比べるとゲートの反応も良く、楽に中団をキープしましたが、終始馬群の一番外を回る格好。4コーナーでは後方まで下がってしまい、16頭立ての14着でゴール。それでも初戦と比べると時計、着差ともの詰めており、前進は見られたと言っていいでしょう。
3戦目は距離を延ばして中京のダート1800m戦に出走。スタートは互角に出ましたが、無理せず後方に下げて脚をためるかたちで追走。向こう正面では前から少し離されてしまいましたが、3コーナー過ぎからゴーサインが出ると反応を示して差を詰め、直線もしっかりと脚を使って16頭立ての10着でゴール。上がりタイムはメンバー中3番目で、収穫のあるレースだったと言えるのではないでしょうか。
1400mの2戦はともに外枠が当たり、終始外を回る格好になったのも応えた印象で、レースぶりは一戦ごとに良化しています。牝馬にしては馬格もしっかりしていて、そのぶん一戦ごとの上積みも大きい印象。これからさらにキャリアを積むことで、ジワジワと力をつけていくことができるでしょう。性格面を含めてどこにも問題はなく、十分な伸びしろを感じさせる一頭です。
なお、全身に皮膚病が出ています。また、右トモに皮膚病からと思われる腫れが見られます。右膝下の内と外には擦り傷があります。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
1月22日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：小泉　禎剛