フローリン　Florin　　牡　７歳　　※中央競馬　登録抹消

フローリンをご紹介いたします。

父はステイゴールドです。3歳時(現表記)に3勝を挙げたものの、重賞タイトルには手が届きませんでしたが、4歳時にその才能が開花すると、数々の重賞でトップ争いを演じました。引退レースとなった香港ヴァーズ (G1) では念願のG1制覇を成し遂げると、種牡馬入り後は三冠馬オルフェーヴルや宝塚記念 (G1) を連覇したゴールドシップ、春秋グランプリ連覇を果たしたドリームジャーニーなど数々の名馬を送り出しました。

母はオータムメロディー (FR) です。本馬のきょうだいにはエリザベス女王杯 (G1) 3着の実績を持つピクシープリンセスや、霜月S (L) を制したジョヴァンニなど多数のJRA活躍馬がおります。また3代母である偉大な繁殖牝馬Fall Aspen (USA) から広がるファミリーには、名馬Dubai Millennium(GB)やティンバーカントリー (USA)、桜花賞 (G1) を制したレジネッタ、G1を4勝したRibchester (IRE) など多数の名馬がその名を連ねており、本馬はこの世界に誇る名牝系の出身となっております。

本馬はデビューに向けて時間をかけて調整され、2018年6月17日の3歳未勝利戦でデビューを迎えました。そのデビュー戦で既走馬相手に4着と善戦すると、7月15日に中京・ダート1900mで行われた3戦目では、スタートから果敢にハナを奪い、馬群を引っ張る形でレースを進めると、4コーナーでは持ったままで後続を引き離し、直線では軽く追うだけのレースながら2着に1.1秒、7馬身の大差をつける大楽勝で初勝利を収めました。
しかし、レース後の検査で右第3中手骨骨折が判明、螺子固定手術を受けたため残念ながら長期休養を余儀なくされました。その治癒経過は順調でレースから11ヶ月後、4歳となった2019年の6月に復帰を迎えました。そして、復帰後3戦目となった11月17日の京都・ダート1900m戦では、スタートを決めて2番手の位置を確保すると、4コーナーで先行馬を捕らえ、そのまま押し切る競馬で2勝目を挙げ、早くも完全復活を果たしました。

休養を挟み5歳となって迎えた2020年は、5戦中4回を5着以内で終える安定したレースぶりを見せ、着実に力を付けていくと、6歳となった2021年、1月24日の中京・ダート1900m戦では、馬群の内側を6番手で追走し、直線では先行勢の間を割って抜け出すと、上がり最速の末脚を披露し2着馬に0.2秒、1.5馬身差をつけて3勝目を上げました。準オープン入りを果たし3着、8着と本クラスにおいても通用する能力を見せた本馬は、9月4日に行われた古町S (新潟・ダート1800m)においては9番手からの競馬となったものの、3コーナーから進出を開始し4コーナーで5番手まで追い上げると、直線では上がり最速の末脚を繰り出し、粘りこみを図る先行馬をアタマ差捕らえて優勝。準オープン入り3戦目にして見事4勝目をマークし、6歳にして見事にオープンクラス入りを決めました。

オープン入り後の初戦は、ジャパンダートダービー (Jpn1) 3着のグレートタイムや、名古屋グランプリ (Jpn2) 勝ち馬のヴェルテックスなどといった強豪を相手に0.9秒差の9着、そして7歳となった今年1月の中山1800m戦のポルックスS (OP) では、7番手追走から直線鋭く追い込み勝ち馬から僅か0.5秒差の6着とオープンクラスでも通用する力を見せてくれました。まさに充実期を迎えた本馬ですが、ここ2戦の内容と7歳という年齢を考慮すると、中央のオープンクラスで勝ち切るには荷が重いとの判断で、今回の上場となりました。

本馬は7歳ですが、未だ19戦を消化したのみで年齢の割にキャリアが浅く、フレッシュな状態をキープしております。本馬が相当な能力を持ち併せていることはその戦歴が証明していますし、これから新天地においても持ち味の末脚とレースセンスの良さを活かして、活躍してくれると確信しております。なお本馬は馬房内での旋回癖があります。

何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。


※2018年7月15日（3歳時）の競走中に右第三中手骨骨折を発症し、事故見舞金5号（競走中の事故により事故発生の日から1年以上出走できなくなった場合）を受給しています。またそれに伴い、同部位に螺子固定手術を行い、現在も螺子が2本入ったままです。その後休養を挟んで2019年6月1日に競走復帰しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
1月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：ダーレー・ジャパン(株)