ウルスラ　Ursula　　牝　５歳　　※地方競馬　在籍

父オルフェーヴルは2011年のクラシック三冠馬。二度の凱旋門賞挑戦、そして8馬身差の圧勝となった引退レースの有馬記念に至るまでG1を6勝、走るたびにドラマを生む稀代の個性派でした。種牡馬入り後は初年度産駒のラッキーライラック（大阪杯、エリザベス女王杯連覇、香港ヴァーズ2着）とエポカドーロ（皐月賞、日本ダービー2着）がG1戦線で大活躍。その後も2世代目からマルシュロレーヌ（BCディスタフ）やショウリュウイクゾ（日経新春杯）、ジャスティン（東京盃、カペラS、東京スプリント）、3世代目からオーソリティ（青葉賞、アルゼンチン共和国杯連覇）やシャインガーネット（ファルコンS）、ギルデッドミラー（アーリントンC2着、京都牝馬S2着、NHKマイルC3着）、ビターエンダー（プリンシパルS、共同通信杯2着）、4世代目からはラーゴム（きさらぎ賞、京都2歳S2着）やソーヴァリアント（チャレンジC、セントライト記念2着）、スライリー（フローラS2着）らが躍進。明け3歳ではライラック（フェアリーS）が早くも頭角を現すなど、その勢いは増すばかりです。

一方、母系は独1000ギニーを制したUne Amieや、独2000ギニー2着Unwilleらと同じくUnionに遡るドイツが誇る優秀な血脈。近親にも伊独G1・4勝馬Ungaro（ミラノ大賞、ドイツ賞連覇、エールドガス大賞、独セントレジャー）や、Ustimona（リディアテシオ賞2着、独オークス3着）といった活躍馬が名を連ねており、母ウミラージは独重賞ユングハインリヒフォークリフト大賞の3着馬。半兄に中央OP馬ウムブルフ（湾岸S、札幌日刊スポーツ杯、京成杯5着）、中央3勝・高知7勝ヴォルケンクラッツ（花園S5着）など、活力に満ち溢れています。

本馬は2020年7月の当オークションで取り引き。名古屋の現厩舎で再出発を図ります。緒戦は押してハナを主張するとあとは掴まっているだけ、肩鞭一発程度のワンサイドゲームで初勝利を挙げます。2戦目は単勝元返しの断然人気に応えアッサリと通過。2020年は通算4勝の荒稼ぎをしますが、さすがにBクラスへ昇級すると楽な競馬をさせて貰えず善戦止まり。しかしながら、賞金編成の恩恵を受けCクラスへ下がると能力上位は明白で、昨年7月に中団から差し切る競馬で久しぶりに勝利の美酒を味わいます。近走は思いのほか弾けず勝ち切るには至らないため、このタイミングを機にサラブレッドオークションへ出品する運びとなりました。
転入時は相手関係に恵まれたこともありスピードで押し切っていましたが、今ならやや距離を延ばし溜める競馬を試みた方がより持ち味が生きるでしょう。430kg前後まで体が増えてきた点は良い傾向ですし、ブラックタイプを紐解いても繁殖牝馬として十分価値があると思います。即戦力又は自己繁殖をお考えの幅広いバイヤーの皆様に是非ご検討頂けましたら幸いです。尚、ノークレームノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
夏場が得意なタイプで、寒い時期はレースパフォーマンスが落ちる傾向にあります。前走は手応えがあったのに勝負処で囲まれてしまいやや消化不良の競馬。勿論まだまだ現役を続けて採算の合う馬ですが、繁殖としての価値も評価頂けるのではないでしょうか。（名古屋競馬・今津博之調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※名古屋競馬弥富トレーニングセンター・今津博之厩舎（愛知県弥富市駒野町）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
1月29日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：道地　房男