ボードメンバー　Board Member　　牡　　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父レッドスパーダは3歳春のNHKマイルCで2着となり、4歳時の東京新聞杯で重賞初制覇。その後も長期休養を挟みながら一線級で活躍を続け、7歳時に関屋記念、8歳時には京王杯SCに優勝しました。G1タイトルこそないものの、名マイラーの父タイキシャトルの後継としても期待されて種牡馬入りし、産駒は2018年にデビュー。JRAでの勝ち上がり第一号となったナーゲルリングは通算3勝を挙げ、門別でデビュー勝ちし、クローバー賞で3着となったクラヴィスオレアはJRAに移籍して3勝しオープン入りしました。その後も短距離を中心に堅実に結果を出していて、現3歳のテイエムスパーダはフェニックス賞2着。地方競馬でも、名古屋の重賞・ゴールドウィング賞2着のアップショウなどを輩出しており、芝、ダートを問わずにスピード豊かな産駒が多いのが特徴です。

母系を見ますと、母アドルナメンテは0勝ですが、JRAの新馬戦で1番人気にもなった素質馬で、笠松の重賞・岐阜金賞でも2着になっています。祖母インディゴワルツの全妹にはエリザベス女王杯を勝ったフサイチパンドラがおり、その娘のアーモンドアイはG1を9勝した歴史的名牝。4代母セックスアピールから広がるファミリーは世界的な名牝系の一つで、英G1デューハーストS勝ちのトライマイベストや、愛ダービーなどを制したエルグランセニョール、英G1ナンソープS勝ちのBahamian Pirate、BCマイル勝ちのDomedriverなど、競走馬、種牡馬として大活躍した馬が多数出ています。

本馬は2022年1月8日に中京芝1600mの3歳新馬戦でデビュー。互角のスタートから中団馬群の中につけましたが、道中の手応えがあまり良くなかったのか、向こう正面では何度も気合をつけるような場面がありました。直線を向いてからそれなりに脚を使っており、ゴールまで脚いろはそれほど鈍ってはいませんでしたが、前との差は詰め切れずに16頭立ての13着に終わっています。2戦目は舞台を変え、阪神ダート1800m戦に出走。やはり互角のスタートから中団につけましたが、向こう正面に入ってからは反応が鈍く、最後方まで後退。そこからビッシリ気合をつけられて追い上げ、結果的には最下位の12着でしたが、上がりタイムはそこまで悪くありませんでした。そこから連闘で挑んだ3戦目は、ブリンカーも着用。その効果か、これまでにないダッシュ力を見せて好位に取りつきました。ただ、3コーナ付近で手応えが悪くなり、早々と後退。最下位の9着に終わり、タイムオーバーとなっています。
調教の動きは悪くなく、栗東のCWコースでラスト1ハロン11秒台を何度もマークしているように素質を感じさせますが、競馬にいって全力を出し切っていない印象で、そのあたりも含めてまだ馬が子供なのでしょう。500㌔を超える立派な馬格の持ち主で伸びしろを感じさせ、これからキャリアを積んで競馬を覚えてくれば、血統の良さが出てきても不思議はありません。ダートの2戦はともに1800mですが、父の子供の多くが短距離で活躍していることを考えれば、新天地では短めの距離を試してみる手もあるでしょう。前走でも一定以上のスピードは見せており、馬が目覚めてくるのを待ちたいところです。
なお現在、右前に蟻洞、右トモ繋の前面に外傷による腫れ、両トモに皮膚病がみられます。添付の画像をご確認ください。現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※JRAでの最終出走において「タイムオーバーによる出走制限（2022年3月20日まで平地競走に出走できない）」を受けています。
　　　2022年2月20日（日）　1回阪神4日　1R　3歳未勝利　　ダ1800m（稍重）
　　　結果9着　　タイム2:02.1　1着馬からのタイム差5.4秒、5着馬からのタイム差3.1秒）
転入先の競馬場によって、能力検査・再調教試験を課されますので、必ず各主催者にお問い合わせの上、ご確認ください。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
2月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：安原　浩司