グラビット　Grab It　　牡　　７歳　　※地方競馬　在籍

父カネヒキリはダートで無類の強さを誇り、ジャパンCダート（2回）、フェブラリーS、東京大賞典などG1を7勝し、二度の最優秀ダートホースを受賞。おもな産駒にはミツバ（川崎記念、マーキュリーC連覇、JBCクラシック3着）やロンドンタウン（エルムS、佐賀記念、コリアC連覇）、ディオスコリダー（カペラS）、テーオーエナジー（兵庫チャンピオンシップ、佐賀記念3着）、トロヴァオ（JBCスプリント3着、大井重賞3勝）、アルタイル（ユニコーンS3着、マーチS3着）、スーパーステション（道営記念、ダービーグランプリなど門別・水沢重賞13勝）、ミサイルマン（大井重賞・ハイセイコー記念、高知重賞・だるま夕日賞）、エイシンセラード（上総S、園田重賞・兵庫サマークイーン賞）などダート巧者がズラリと並んでおり、これまでに中央・地方合わせて18頭の重賞ウイナーを輩出しています。16年春に惜しくも他界しましたが、砂の舞台を中心として現在もなお、その存在感を示し続けています。

一方、母系は米チャンピオンスプリンターRubiano（NYRAマイルH、カーターH、ヴォスバーグS）を産んだRuby Slippersを曾祖母に持ち、おじに北米チャンピオンサイアーTapit（ウッドメモリアルS）、いとこに米重賞3勝馬Madefromlucky（ピーターパンS、ウェストヴァージニアダービー、グリーンウッドカップS）や、エーシンゴールド（アルデバランS、ジャパンダートダービー2着）、近親に米3歳牡馬チャンピオン・サマーバード（ベルモントS、トラヴァーズS、ジョッキークラブゴールドC）らが顔を並べる“優秀な種牡馬族”。半弟ヴィンカマヨールは2歳時に東京ダート1400ｍの新馬戦を快勝しています。

本馬は2021年3月の当オークションで取引き。心機一転高知の現厩舎で再出発を図ります。緒戦は全国のギャンブラーが注目する一発逆転ファイナルレース。先行策を打ち4コーナーでは鞍上が盛んに手を動かし前を捕らえにかかりますが、直線はやや外へ張るシーンが。態勢を整えてから一完歩毎に差を詰めたものの僅かに届かず2着でゴール。組み合わせが楽になったことで能力上位を示す内容でした。その後はワンパンチ足りず歯痒いレースが続きましたが、今年初戦は何が何でも行き切る競馬に徹します。単騎で飛ばし直線入口ではもうセーフティーリード、これまでの鬱憤を晴らすかのように悠々と逃げ切り移籍後待望の初勝利を飾ります。3走前は2番手追走から渋い競馬で高知通算2勝目をマーク。さらなる前進を期待していましたが、近2走が案外の内容。所有頭数の整理をする意味合いもあり、今週のオークションに出品する運びとなりました。
溜めてもそうスパッと斬れる脚を使えるタイプではないため、やはり前めの競馬の方が好結果を得られるようです。まだ年齢的な衰えは感じられませんし、条件さえ噛み合えばコツコツと賞金を獲得して不思議ないでしょう。現役のカネヒキリ産駒もサンプル数が少なくなってきましたし、新天地でもうひと踏ん張りして父の名をファンの記憶にとどめて欲しいものです。
尚、ノークレームノーリターンでお願いします。記載事項以外に関するキャンセルには応じられません。

【本馬についての現状説明】
暑さが苦手なタイプのようで、昨年夏に長めの休養を挟みました。高知の酷暑に慣れていなかったこともありますが、今の寒い時期は元気一杯。今後もコンスタントに出走回数を重ねることができるでしょう。（高知競馬・工藤真司調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません。

※高知競馬場・工藤真司厩舎（高知県高知市長浜宮田）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
2月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：湯浅　健司