ヒロシゲローズ　Hiro Shige Rose　　牝　　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父モーリスは国内外で6つのG1タイトルを手にした名馬。本領発揮となったのは連勝街道がスタートした明け4歳時からで、2勝クラスから3連勝でダービー卿CTを制して重賞初制覇を飾ると、続く安田記念でG1初制覇。秋にはマイルCS、香港マイルと連勝を続け、この年は6戦6勝でJRA賞年度代表馬に選出されます。5歳時の安田記念で2着に敗れ、連勝は7で止まりましたが、その後は距離を延ばして天皇賞・秋、香港Cを制覇。マイル、2000mの2階級で頂点を極めています。産駒のデビューは2020年。夏の新馬戦で産駒JRA初勝利を挙げたカイザーノヴァがクローバー賞に優勝すると、翌年にはピクシーナイトがシンザン記念で重賞初勝利を飾り、ルークズネスト（ファルコンS）、シゲルピンクルビー（フィリーズレビュー）も重賞勝ちを果たしました。さらに10月にはセカンドクロップのラーグルフが2連勝で芙蓉Sに勝ち、ピクシーナイトが圧巻の走りでスプリンターズSを制してG1ウイナーに輝くと、南半球ではHitotsuが豪G1VRCヴィクトリアダービーを快勝。種牡馬としてもいよいよ開花といった勢いです。

一方、母系は種牡馬Meadowlake（アーリントンWフュチュリティ）やLeo Castelli（ピーターパンS、ブルーグラスS2着、フラミンゴS3着）、West Coast Native（スワップスS2着）を産んだSuspicious Nativeを5代母に持ち、おじに米ダート重賞勝ち馬Soul City Slew（ポトレログランデH、サンカルロスH3着、パットオブライエンH3着）や、Silent Soul（ウィルロジャーズS2着）といった活躍馬が存在。母スイートレッドキャットは米芝重賞プロヴィデンシアSで3着に入った実績があり、半兄シュリュッセルは岩手で6勝、ヒロシゲダイヤは園田でここまで2勝を挙げています。
また、モーリス×Bluegrass Catの配合からは、中央で2歳新馬戦を快勝し、すでに2勝を挙げている現役馬アールバロン（賢島特別3着、水仙賞3着）が出ています。

2月にデビューを迎え、阪神ダート1800ｍで2戦を消化。ともに後方からの競馬を余儀なくされ、そのまま見せ場を作れずブービーに敗れました。ただ、全く見どころがなかったかと言われれば、決してそんなことはなく、上がり3ハロンタイムはデビュー戦が38秒5をマークし、16頭中6番目。2戦目が41秒0をマークし、15頭中やはり6番目。直線ではこの馬なりに真面目に走り、しっかり脚を伸ばしていた点は特筆すべき材料と言えます。パドックで周回する様子や馬体などを見ると、まだまだ心身ともに幼さを感じる現状ですし、これからキャリアを積み重ね、様々な経験をしていけば、しっかりしてきそうな雰囲気を感じます。現にデビュー戦での最終追い切りでも、栗東坂路で55.1-39.9-25.5-12.7と、加速ラップで駆け上がり、終いも12秒台を計時するなかなかの動きを披露しました。幸い、脚元やノド、馬体などにこれといった不安はありませんので、引き続き即戦力としてレースに使うことができると思います。また、半兄シュリュッセル、ヒロシゲダイヤも、中央では掲示板に載れませんでしたが、先述の通り現在は地方で勝利を積み重ねていますので、本馬も地方競馬なら勝てる能力を十分備えているのではないでしょうか。
なお現在、全身に皮膚病がみられます。


※南関東4競馬場への転入はできません。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
3月5日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：(有)ウエストヒルズ