ダイワギャバン　Daiwa Gabin　　牡　　７歳　　※中央競馬　登録抹消

父ディープインパクトは無敗のままクラシック3冠を制した日本競馬史上に残る名馬です。3歳暮れの有馬記念ではハーツクライの2着に敗れて初黒星を喫しましたが、翌年には天皇賞・春、宝塚記念に優勝し、秋には凱旋門賞に挑戦。日本馬初勝利の大きな期待がかかりましたが、3位入線後、禁止薬物が検出されたためまさかの失格処分となりました。しかし、帰国後はそのショックを吹き飛ばす走りで、ジャパンC、有馬記念を優勝し引退。サンデーサイレンスの最高傑作として大きな期待を集めて種牡馬入りしました。初年度から桜花賞馬マルセリーナや、3歳にして安田記念を勝ったリアルインパクトらが活躍し、その後もG1馬を輩出。2012年からリーディングサイアーの座を譲ることなく、ディープブリランテ、キズナ、マカヒキ、ワグネリアン、ロジャーバローズ、コントレイル、シャフリヤールと次々に日本ダービー馬を送り出しています。また、国内だけでなく、世界からもその血が求められ、ビューティーパーラー、サクソンウォリアー、ファンシーブルー、スノーフォールなど欧州調教のG1馬も出しており、世界に誇れる大種牡馬と言えるでしょう。

母系を見ますと、母ギャビーズゴールデンギャルは米G1エイコーンS、サンタモニカHを勝った一流馬。全兄のラディアンスウェイは南関東や岩手、笠松で計6勝を挙げています。叔母のオールウェイズアプリンセスは米国のG2勝ち馬でG1でも好走。祖母ガブリエリナジョフも米国の重賞で好走しています。さらに溯ればイタリアを中心に多くの活躍馬を出してきたファミリーとなっており、4代母のルトルッセもイタリアのG3ナポリ市大賞の勝ち馬となります。

本馬は2016年のセレクトセールにおいて、1億2420万円の高額で落札された期待馬で、18年1月7日に中山芝2000mの3歳新馬戦でデビュー。1番人気に支持されると、中団から長く脚を使って追い上げて差し切り、初陣を飾りました。
2戦目の水仙賞も1番人気に支持され、直線でよく追い上げましたが、前も簡単には止まらずに0秒5差の4着。このときの1～3着馬は全てのちにオープンまで出世しており、相手がそろっていたのもあったでしょう。5着馬ものちの重賞勝ち馬トーセンスーリヤでしたし、評価できる内容だったと言えます。続く山吹賞は8着と伸びを欠きましたが、その後にひと息入れて立て直すと、復帰戦となった9月の中山芝1800m戦では自分から勝ちに行く強気の競馬で快勝。2勝目を挙げています。
2勝クラスに入ってからも1秒差以内の際どい競馬ができており、4歳9月の習志野特別では、昨年の巴賞勝ち馬サトノエルドールとタイム差なしの2着。クラス上位の力を示しています。その後の成績はムラがありますが、昨年も1月の中山や6月の札幌でメンバー上位の上がりを繰り出して1秒差以内の競馬ができています。夏場などにしっかりとした休養を挟みながら使われてきたため、キャリアもそこまで多くなく、年齢を重ねても馬が傷んでいない証拠でしょう。

昨年11月の一戦のあとはひと息入れ、復帰に向けて美浦の坂路で時計を出すなど調整を進めていましたが、2月中旬に疝痛による腸炎を発症して入院。完治後に退院して3月5日より現在の在厩先に移動し経過観察、体調が安定していることから、このタイミングでオークションに出品することにいたしました。
7歳を迎えましたが、能力的にはまだまだ十分に戦っていける馬で、何より超良血のディープインパクト産駒という血統的な魅力にあふれています。ダートの経験は少なく、結果は出ていませんが、大幅な馬体減があったりして力を出せなかった印象。もともとパワータイプで、馬格もしっかりしていることを考えれば、十分にこなしてくれるはずです。新天地でもうひと花咲かせてくれるのではないでしょうか。
現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※さく癖があります（軽度）。

※南関東4競馬場への転入はできません。

※KSトレーニングセンター（茨城県牛久市奥原町）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
3月26日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：社台ファーム