ハデスブレイン　Hades Brain　　牡　　３歳　　※中央競馬　登録抹消

父ダイワメジャーはダートで初勝利を挙げ、スプリングS3着から皐月賞に駒を進めると、10番人気の低評価を覆して快勝。クラシック本番で芝初勝利を挙げました。その後もコンスタントに重賞タイトルを積み重ね、5歳秋には毎日王冠、天皇賞・秋、マイルCSと3連勝。翌年には安田記念、マイルCSを制しました。前々から押し切る持久力を生かした競馬を得意とし、瞬発力勝負が得意な他のサンデーレイレンス産駒とは一線を画した一流馬で、種牡馬としても、その特徴をよく産駒に伝えています。初年度からNHKマイルCの覇者カレンブラックヒルを出し、その後もコパノリチャード(高松宮記念)、メジャーエンブレム(阪神JF、NHKマイルC)、レーヌミノル(桜花賞)とG1馬を輩出。アドマイヤマーズ（NHKマイルC、香港マイル）、レシステンシア（阪神JF）の活躍も記憶に新しいところです。また、ダートでもブルドッグボス(JBCスプリント)、ノーヴァレンダ(全日本2歳優駿)といった交流G1馬を出している大種牡馬です。

母系を見ますと、母ベスヴィアスは南関東で4勝。叔父のキタノオクトパスはジャパンダートダービーの3着馬で、南関東に移籍して今年2月には重賞の報知グランプリCで2着となりました。母のいとこには障害重賞で活躍したデンコウオクトパスがおり、祖母ヒロアンジェロはJRA3勝ののち、門別で3勝を挙げて道営記念2着、大井のトゥインクルレディー賞を勝った活躍馬です。近親には香港マイル3着のデイヴズベストや、トルコ、インドのリステッドレース勝ち馬も出ており、一族は多彩な活躍を見せており、4代母ファールセイルは米国でエイコーンSやマザーグースSを勝った名牝という筋の通った牝系です。

本馬は2021年10月30日に阪神芝2000mの新馬戦でデビュー。大外枠からの発走でしたが、しっかりダッシュがついて道中は3番手の外めという好位置に取りつきました。ただ、3、4コーナーでのペースアップに対応しきれず、直線で一旦は食い下がる場面もありましたが、ラストは伸びを欠いて、のちにきさらぎ賞を勝つマテンロウレオから1秒7差の9着に終わりました。
2戦目は距離を詰めて阪神芝1400m戦に出走しましたが、中団から流れ込む格好で16頭立ての13着。芝のスピード勝負に対応しきれない部分が見られ、3戦目からはダートに転向しました。すると、初ダートの阪神1800mでは好位からしぶとく食らいつき、3着とはクビ差の4着と見せ場十分の内容。砂の適性を示しました。
同舞台の4戦目でも好位から運び、3、4コーナーで外を回りながら直線でしぶとく脚を伸ばして2戦連続の4着。前走の中京1800m戦では大逃げした馬がそのまま7馬身差をつけて逃げ切る展開で、早めに動かざるを得なかったぶん、最後で脚いろが鈍りましたが、3着馬とはそこまで差のない6着に踏ん張っています。
ややワンペースな面はありますが、血統、馬格が示す通りにパワフルな走りができる馬で、このままキャリアを積んでいけば中央で勝ち上がるチャンスもありそうでしたが、その先のことも考え、このタイミングでオークションに出品することになりました。動きの重さや口の硬さはありますが、まだ腰がしっかりしていないところもあり、これから良くなっていきそうな馬です。先行力もあり、新天地では力で押し切るような走りで白星を積み重ねてくれるのではと期待しています。
なお、四肢に皮膚病が出ています。現状渡しのノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。


※南関東4競馬場への転入が可能です。

※島上牧場（滋賀県栗東市荒張）に在厩しており、預託料は7,700円/日（税込）です。
4月2日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：エンジェルレーシング(株)