エコロテッチャン　Ecoro Tetchan　　牝　　４歳　　※地方競馬　在籍

父メイショウボーラーは現役時にダート重賞3連勝でフェブラリーSを制し、芝のG1戦線でも多才に活躍を続けました。種牡馬入り後はJBCスプリント優勝馬ニシケンモノノフ（交流重賞4勝）を輩出し、2017年には地方サイアーランキングの9位にランクイン。これまでにラインミーティア（アイビスサマーダッシュ、セントウルS2着）、エキマエ（兵庫チャンピオンシップ）とJRA所属の重賞ウイナーを3頭、地方所属の重賞ウイナーを9頭輩出しています。特に佐賀競馬において2013～17年の5年間に5頭もの重賞ウイナーを誕生させており、2020年から21年にかけてはアンリミット（渡月橋S）やメイショウギガース（越後S）、メイショウオーパス（栗東S、長岡京S）、デンコウリジエール（オータムリーフS、大垣S）、キタノヴィジョン（晩秋S）が中央でOP入り、アンズビジン（水沢）、ドラゴンゲート（佐賀）、ツーエムマイスター（盛岡）が地方重賞を制するなど、その勢いに陰りは見られません。

一方、母系は種牡馬L'Emigrant（仏2000ギニー、リュパン賞）やザーラージル（グレイトヴォルティジュールS）らと同じく、Perfectaに遡る有力ファミリー。母ミュゲドボヌールは鈴鹿特別など中央で4勝を挙げており、おばに桜花賞・秋華賞ともに4着に善戦したカネトシディザイア（紅梅S、ユートピアS2回、斑鳩S）、いとこに中央5勝カネトシディオス（仲秋S、シンザン記念5着）と活況。中央で2勝を挙げて重賞のステージも経験した半姉サンクボヌールをはじめ、出品本馬を含むきょうだい7頭が勝ち上がっています。
また、メイショウボーラー×バブルガムフェローの配合からは、名古屋で7連勝を含む16勝を挙げたマヤブリリアントや船橋・園田・佐賀で計8勝キャメロンフラワー、園田重賞・園田プリンセスC3着ミヤシンボーラーなど、複数の勝ち馬が出ています。

2019年の北海道サマーセールにて205.2万円で落札し、翌年6月7日の東京・2歳新馬（芝1400m）で早期デビューを果たすと、けれんみのない逃げ脚で勝ち馬から0秒2差の2着に好走しました。その後も父メイショウボーラー譲りの先行力を武器に上位を賑わせ、秋の東京開催でも2、4着。初勝利を予感させていましたが、同年11月15日のレース中に、右前橈骨遠位端骨折を発症。半年の休養を余儀なくされてしまいました。それでも休養から復帰を果たすと、復帰2戦目となった函館のダート1000m戦で5着に入り、再び能力の高さを垣間見せました。残念ながら勝ち上がれませんでしたが、JRAで10戦して2着2回、4・5着各1回の実力は地方競馬で十分通用。今年3月、金沢に移籍すると、その初戦となった金沢・ゼラニウム賞（ダ1500m）を快勝し、初勝利を飾りました。このまま軌道に乗るかと思われましたが、前走4月3日の金沢・ゼラニウム特別（ダ1500m）は6着。レース後、右前を気にする素振りが見られたことからレントゲン検査を行ったところ、骨膜炎の疑いがある模様。入札に関しましては、右前の症状をよくご理解の上、お願いいたします。記載事項に関するキャンセルには応じられません。現状渡しのノークレームノーリターンでお願いいたします。

【本馬についての状況説明】
骨膜炎の疑いのある箇所を考えると、2歳秋の骨折による影響かもしれません。おそらくこの件は今後も一進一退を繰り返すと思われ、しばらくは上手く付き合っていく必要があると思います。（金沢競馬・高橋俊之調教師）


※2020年11月15日（2歳時）の競走中に右前橈骨遠位端骨折を発症しています。

※南関東4競馬場への転入が可能です。

※金沢競馬場・高橋俊之厩舎（石川県金沢市八田町西）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
4月9日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：原村　正紀