キネシクス　Kinesics　　牡　　４歳　　※地方競馬　在籍

父ハービンジャーはキングジョージⅥ世＆QエリザベスSを11馬身差のコースレコードで圧勝した英国の名馬。引退後は日本にて種牡馬生活をスタートさせ、2017年にディアドラ（秋華賞）、ペルシアンナイト（マイルCS／母の父は出品本馬と同じサンデーサイレンス）、モズカッチャン（エリザベス女王杯）と一気に3頭のG1ウイナーを輩出すると、2018年にはブラストワンピースが有馬記念、2019年にはノームコアがヴィクトリアマイル、ディアドラが英ナッソーS、2020年にはノームコアが香港Cに優勝。その他にもドレッドノータス（京都大賞典、京都2歳S／母の父は出品本馬と同じサンデーサイレンス）やハービンマオ（関東オークス）、ニシノデイジー（東スポ杯2歳S、札幌2歳S）、ハッピーアワー（ファルコンS）、ベルーフ（京成杯／母の父は出品本馬と同じサンデーサイレンス）、プロフェット（京成杯）、ヒーズインラブ（ダービー卿CT）等々、数多の重賞勝ち馬を送り出し、名実ともにトップサイアーの仲間入り。現3歳世代ではナミュール（チューリップ賞、阪神ジュベナイルフィリーズ4着）やプレサージュリフト（クイーンC）、アライバル（スプリングS2着）、リューベック（若駒S、ニュージーランドT3着）らが高い能力を示しています。

一方、母系は愛オークス、仏1000ギニー、チヴァリーパークSなどを制したCorejadaの血をつなぐ、フランスゆかりの有力ファミリー。母チアズメッセージは京都牝馬S制覇など重賞戦線で大活躍、祖母チアズダンサーはエルフィンSに勝利しており、半兄に3連勝で目黒記念を制したクリプトグラム、昇竜Sなど中央5勝プレファシオ（船橋重賞・京成盃グランドマイラーズ2着）、半姉に北九州短距離Sなど中央5勝ビオグラフィー、母の全兄に重賞2勝チアズブライトリー（京阪杯、七夕賞、鳴尾記念2着）と、その勢いはとどまることを知りません。
また、ハービンジャー×サンデーサイレンスの配合からは、前出ペルシアンナイト、ドレッドノータス、ベルーフ以外にも、フィリアプーラ（フェアリーS）やサマーセント（マーメイドS）、マイネルサージュ（七夕賞2着）、レイホーロマンス（愛知杯2着、中山牝馬S3着）、ナイトオブナイツ（巴賞、盛岡重賞・いしがきマイラーズ）など、数多くの活躍馬が出ています。

JRA在籍時は2歳の11月16日のデビュー戦で0.1秒差の3着。その後も小倉の芝1800m戦で2着、函館の芝1200m戦で上がり最速をマークして3着に入るなど、能力の一端を披露しました。しかし、7戦して未勝利に終わったことから、2021年9月2日のサラブレッドオークションに出品され、当方で落札いたしました。
そして、兵庫の現厩舎へ移籍。前述の血統背景、そしてJRAでの競走実績から大きな期待を寄せていましたが、ここまで園田で5戦して6、9、4、9、10着。思うような結果が得られませんでした。唯一、掲示板に載った移籍3戦目の4着は馬場状態が稍重。掲示板に載れなかった他の4戦が良馬場であったように、この馬のセールスポイントであるスピードを活かすには、園田の砂は不向きだったようです。また、今年に入ってC3に降級しましたが、その近2戦は最後方のまま見せ場なし。体重をご覧いただければ分かるように、本調子にはない可能性が大きく、立て直せば一変する可能性は十分あるでしょう。

【本馬についての現状説明】
ハービンジャー産駒でもあり、母や兄たちの活躍を見ると、適性は芝がベストかもしれません。もしくは軽い砂質の競馬場であれば、地方競馬でも通用しても不思議ではないでしょう。現状では盛岡競馬に合っているタイプだと思います。（園田競馬・玉垣光章調教師）


※南関東4競馬場への転入はできません（年内あと7.5万円で転入可能）。

※園田競馬場・玉垣光章厩舎（兵庫県尼崎市田能）に在厩しています。預託料につきましては、サラブレッドオークション事務局にお問い合わせください。
4月16日（土）より落札者様の預託料負担となります。


販売申込者：大田　慎治